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ゴルフ野性塾スペシャル
No205...父の微笑みが見たければ練習せよ...(8/6)

父に何をしてやれるか?
はじめまして塾長。先日突然父が脳梗塞で倒れました。軽度のものだったので、不幸中の幸いだったのですが、2カ月ほど入院が必要のようです。週1は必ずゴルフに行く父にとって、2カ月もゴルフができないことはたいへんつらいことでしょう。そこで塾長、私が生まれてから31年、父に何もしてやれませんでしたが、ここで何か喜ぶことをしてあげたいのです。もちろんゴルフに関連するもので・・・。何がいいアイデアがありましたら教えてください。

(群馬県・31歳)


誠実に生きよ・・
貴兄の技量を上げる事だ。

レッスンプロにつくか、レッスン巧者といわれるアマの方に教わるかして貴兄の技量を上げて行け

父には何も言わず、両の手のマメを見せるだけがよい。それで、父は貴兄の練習量を知る

父と子の関係はそれが最善。言わなきゃ分からない、言って貰わなきゃ分からないの関係は淋しい父と子の間柄と思う。

言わなくても分かる、言って貰わなくても分かる関係を目指したいし、誠実に生きる父と子だったらその関係、容易に作れる筈。

人間の誠実さがどこで分かるか、と申せば人間関係。父と子の間にも誠実の想いは宿る。宿らなきゃ人間じゃない、お猿さんだ。

近頃、感じる事だが、50歳過ぎた辺りから自分の生きて来た影、朧気ではあるが、見える様になって来た。どんな影、と問われても明確な答えは出せないが、朧気とはそんなものだろう。答えの出せないのが朧気の影と思って頂きたい。

朧気の影が形を持つとすれば影が芯を持った時と思う。その芯とは誠実さか。

人、50歳過ぎて職場の権力を持ち始める。人、50歳過ぎて周囲への影響力持ち出す。人間の生き様の問われるのは権力と影響力を持つ50歳過ぎてからだと思う。

私の経験から申せば、40歳代で問われることはなかった。50歳過ぎなきゃ分からないことです。

貴兄の父は分かっている。生きて来た影、型を持つ方だと思う。暫し、貴兄は誠実に生きよ。両の手を黙って差し出す日々を過ごせ。父と子の間に会話を必要とせぬ時が来る。その時、誠実の秒針が時を刻む

貴兄の父の微笑みが見える。父の喜びが見える。貴兄は練習せよ。黙って球を打て。


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