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ゴルフ野性塾スペシャル
No221...ジュニアの成長とスウィング...(11/26)

思春期の娘の指導法
(--前略--) 私には中学2年生の娘がいます。手とり足とりゴルフを教えてきましたが、最近娘の体に異変が起こったのです。今まで感じなかったんですが、胸が大きくなり、以前のようなすっきりしたアドレスからフィニッシュとはいかなくなったのです。小学生時代から教えていた塾長の生徒さんも今は高校生。体の変化はあると察します。教え方はどのうようにしていますか。もしよい指導方法がおありでしたら教えていただけないでしょうか。男の私には深刻な問題です。

(茨城県・48歳)


男と女は成長が異なる

女性は初潮の後、全体成長へと移る。それは子供を生む体型への変化である。身長も体重も横幅も均一の成長へと移る。

男は最初の夢精の後、暫くして部分成長に移る。急に身長だけが伸びたり、足が大きくなったりする。

この部分成長の時期、スウィングは大きく変わる。部分成長はスウィングバランスを崩す。いびつな動きが生じる。

女性のスウィングは変わらない。体型のバランスを維持して体が成長して行くので、むしろ良くなるばかり。だから、女性は小学4年生前後に基本スウィングを教えるとあとは放任してもよい。

男は変わる。これ又、変わりの激しさを放っとけばよい。いじくり回すと悪くなる。ジュニア出身者でプロとして成功している者は部分成長の弱かった者ばかり。一気に身長の伸びし者はいないだろう。

欧米は部分成長時期、他のスポーツをさせる。そして筋肉と骨格の出来上がるのを待つ。部分成長の止まった段階で専門的競技に入らせる。彼等はプロになって力を出して来る。大きな体のプロがスムーズに誕生して来る。

日本は部分成長の強い、大きく成長する体のスウィングをいじくり回した。そして潰した。大いなる損失であった。男には放任が必要。それが分かっていなかった。

男と女への指導方法は異なる。体の思春期で変わって行く。

貴兄の娘さんにはこれ迄通りの教え方をすればよい。全体成長の過程である。バランスの取れた成長だ。スウィングは変わりません。

アドレスが取り難くなっているのは手首を使うスウィングではないか、と推察。トップ時の手首の動きを抑えるべきでしょう。右ひじを高くすれば手首の動き過ぎは抑制できます。

今年6月、千葉、船橋塾開塾の予定。() 船橋CCに問うてみて下さい。入塾資格は小学3年生から6年生迄故、貴兄の娘さんを入塾させる事は出来ないが、個別の指導はできます。



編集部注

執筆当時の状況です。現在は熊本、福岡、周防灘、神戸、札幌、東海、船橋の各塾が開かれています。

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