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ゴルフ野性塾スペシャル
No223...ロフトへの恐怖心...(12/10)

6番から先が打てない
私は7番までは不安なく打てるのですが、6番から大きいクラブは打てません。ミドルホールでセカンドが残り150ヤードなら6番を持ちますが、それ以上、無理して大きなクラブは持ちません。ロングホールで残りが300ヤード以上であっても7番を持ちます。ともに回る仲間からは長いクラブで打てよ、といわれるのですが、これが今の私の限界です。しかし、やはりそれ以上のクラブがうまくなりたい。何かいい方法を教えてください。

(福岡県・37歳)


ウッド使い名人になれ

研修生時代、今より27年前、貴兄と同じ経験をした事がある。5アイアンから先が打てなかった。

5アイアンの距離、6アイアンを持って無理に打って行った。4アイアンの距離でも6アイアンを持った。スタンスを広く取り、大きいバックスウィングをし、目一杯の力を入れて打って行った。

ミスショットが出た。お前は阿呆か、と先輩研修生に怒鳴られた。14本のクラブは何の為にある、今日から3週間、5アイアン以外の練習はするな、ラウンドは禁止だッ! と叱られ、命じられた。

朝、南9番ホールグリーン横のバンカーからティ方向へ向かって練習ボールを打った。夕方は北1番ホールのグリーン横バンカーからティへ向かって打った。昼間、暇のある時は練習グリーンで5アイアンのランニングアプローチの練習をやった。3週間が過ぎて5アイアンを打てるようになっていた。

私はクラブヘッドのロフトに怖じ気づいていたと思う。似た例は幾つもある。私の同僚研修生はロングアイアンが上手く打てず、5アイアンのヘッドに2アイアンのシャフトをくっつけて打っていた。その者はプロテストに通らなかった。長いショートホールを克服することが出来なかった。

ゴルファーは誰しもがロフトに怖じ気づいた経験をお持ちと思う。ゴルファーが最初に超えなきゃいかんのはロフトへの恐怖。ロフトへの恐怖を超える事が出来ないと使えるクラブ本数は限られて行き、14本全部が使えないゴルファーになって行く。

ロフトを超えればよい。クリーク、6番ウッド、7番ウッド、8番ウッドを使って下さい。9番ウッドを使ってもよいでしょう。クリークと2アイアンは同じ距離を出す。ヘッドロフトはクリークの方が遥かに多い。当然、構え易いし打ち易い筈だ。

ロフトへの恐怖は心はクラブを変える事によって無くし去る事は出来ましょう。貴兄はウッドを使うべきです。無理に、苦しい思いして、恐怖を感じながら、スウィングを壊して迄、ロングアイアンも使うべきではない。

貴兄にはクリークから9番ウッド迄のクラブが待っている。競うはスコアであって、どのクラブを使ったかじゃありません。5アイアンから先のアイアンは捨てなされ。使わないクラブはゴルフバッグの飾りにもなりゃしない。

ゴルフショップに行き、まずはクリーク、6番ウッド、7番ウッドの購入を勧めます。貴兄はウッド使いの達人になれ。今がその時だ。達人への門、開く時である。


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