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ゴルフ野性塾スペシャル
No227...手抜きをしないゴルフ...(1/14)

素振りの意味が不明
(・・前略) テレビ中継で私は尾崎直道選手の何度となく映し出された素振りに興味を持ちました。ショットの前に3回素振り。1回目はグリップが腰の高さまでのバックスウィングとフォロー、2回目は肩の高さまで、3回目はフルスウィングの大きさで、何かを確認しているように見えました。2回目の素振りはショートスウィングのトップとフィニッシュのチェック法と同じだと思うのですが、1回目と3回目のチェックポイントがわかりません。

(東京都・36歳)


手抜きをしないゴルフ

ヘッド弧の確認であろう。

トーナメントの最中、難しい事をやりはしない。超一流の者程、単純な事の確認をしている。三流、四流と下がる程に難しい事をやりたがる。そして失敗する。

ゴルフの領域、どんなに易しい事でも成功確率100パーセントの数値は出ないだろう。難しい事だと成功率は10パーセント以下となる。

プロテストにと通る者の己の持ち球の打てる確率は75パーセント。4球に3球、己の球質球筋が打てればプロテストには通る。この確率を上げて行くのがプロの鍛練である。

尾崎直道レベルの者だと4球に3球の確率出すのは実に易しい事だ。だが、テスト通る間際の者には難しい事となる。その差がゴルフ技量の差となり、スコアの差となって行く。

直道は体の動き、ヘッド弧の確認、フィーリングの確認をしていたと思う。

湯の張られている風呂、湯の熱さを確認しないで飛び込むは冒険。やはり、湯の熱さは確認したい。ヘッド弧の確認はそれに似た事。風呂の湯の熱さの確認です。ゴルフの丁寧さとは打つ前のヘッド弧の確認、スウィングの確認、体の動きとフィーリングの確認を手抜きしない事だと思います。

言ってはみたが、手抜きしますよネェ。私なんぞ、手抜き得意のゴルファーだ。スコアのいい時は丁寧に打って行くが、悪くなるとどっかで手抜きしている。超一流は練習ラウンドでもトーナメントでも丁寧なゴルフをする。疲れんのか、と問うたことがある。手抜きの方が疲れますよ、と言ってきた。気構え、心構え、丁寧さへの慣れの根元が違うという気はしましたネ。

貴兄は進歩途上の方。よく見ておられる。小樽は寒かった。その夜、札幌塾生にレッスンしたが、札幌の夜はもっと寒かった。ホカロンの要る季節になりました。


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