超尺ドライバーのリズム
歳老いてボールが飛ばなくなり、飛びを求めて先日48インチドライバーを購入いたしました。その店で、超尺ドライバーはゆっくり振るのがコツと教えられました。そこでラウンド前にスコアカードに「ゆっくり振ろう」と言葉を記したのです。しかし、その意識をもっても、リズムが速くなってしまいます。塾長、ゆっくり振るコツを教えて下さい。
(青森県・62歳)
筋肉に記憶させます
ゆっくり振るにはどうすればよいか、鋭く振るにはどうすればよいか、は簡単に出来る事。スウィングとは筋肉の記憶である。筋肉にボールを正確に遠くへ飛ばす体の動きを記憶させて行く事がスウィング作りとなる。頭で分かってても筋肉が覚えてくれなくちゃ、何の役にも立たぬ。
筋肉への記憶はショートスウィングが最善。又、ゆっくり振る手段も鋭く振る手段もショートスウィングで作る事は出来る。
左腕地面に平行、左肩90度回したショートスウィングのトップ型。ここで3秒止める。そして、3秒静止の後、ティアップされたボールを打つ。この打ち方でゆっくりしたリズムは取れます。
鋭く振りたいのであればショートスウィングのトップから一気に叩きに行き、右腕地面に平行のショートスウィングフィニッシュ型で3秒の静止。この打ち方でスウィングの鋭さは一気に強まる筈です。
塾生の中、打ち急ぎ感の強い者にはトップ型3秒静止を命じました。逆に穏やか過ぎる、力感の感じられない者のスウィングにはフィニッシュ3秒静止を命じました。ショートスウィング50球の練習ではっきりした結果が出て来ました。
言葉でゆっくり振れとか、速く振れとか、力一杯振れと言っても振れる訳はない。気持ちじゃ振ってるつもりでも何ひとつ、変わっちゃいないものです。分かっちゃいるけど出来ない、とゆうのが一番困るし、悩みの因となっていく。
具体的方法論は必要。それが無きゃ、理論なんてのは絵に描いたモチだ。
貴兄は6アイアンとドライバーでショートスウィングに挑むべきだと思います。トップで3秒の静止。3秒は苦しいものです。体も意識もインパクトへ向かって粗い息を吐いている状況。でも、止めて下さい。
最初は6アイアンで打ち始めて30球辺り、3秒の時に耐えられる意識が生じます。30球で体が耐えて来る様にはなる。何かを変えたい時、体から変化していく時と意識から変化して行く時ある。ゆっくり振るか、鋭く振るかは意識が先に立つ。そして体。
貴兄は40球で変化を己のものと出来るでしょう。50球でゆっくりとした振りは貴兄のスウィングにくっついています。
この段階では金メッキ。それも簡単に剥離する金メッキ。次にドライバーで50球のショートスウィング。50球で意識が耐え、体が耐え、ゆっくりした振りを感じられる様にはなっている。
1日、6アイアン50球、ドライバー50球。この練習を1週間に2日のペース。3週間で剥離性は弱まります。1カ月で金メッキがメッキで無くなっている筈です。金メッキ状態じゃ、コースに出ても不安で仕方ないでしょう。1カ月、我慢して下さい。それで貴兄は長尺を武器と出来ます。
変化は総て金メッキ。金メッキを金そのものにするには練習の時間が要る。ここの忍耐力、我慢の強さで進歩のスピードは変わり行くものです。たったの1カ月です。お試しあれ。
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