夜遊びしていいんですか?
先日行われた全日空オープンの週、札幌・すすきのでツアープロを見かけました。名前がわからないプロだったのですが、テレビで見たことがあります。木曜日の夜で試合がすでに始まっているのに、少しお酒が入っているようでした。プロは試合中、お酒を飲まないのかと思っていましたがそうでもないんですね。塾長は試合前、お酒を飲んだり、夜遊びをしたりしたんですか? また不摂生なプロをどう思いますか?
(北海道・主婦)
不摂生をお許しあれ
理想を語る事は誰でも出来る。問題はその理想が理想を語る方の心の中から純粋に出て来たものか、世の常識の影響を受けて出て来たのか、の違いだろう。
貴女はプロは摂生心厳しくと言う。酒を飲むな、助平するな、と言う。貴女と私とは逆の立場を取る。私は酒は飲め、助平大いにやれ、胃袋の節操、下半身の節操、気にするものじゃないと思って来た。世の常識通りに生きて行ったんじゃ心が固まる。疲れる。
不摂生なプロを貴女は嫌うか? 私は好きです。40過ぎりゃ、体が摂生を求めて来る。その時に摂生すればいい。摂生しなくちゃいけないと身構える姿勢の無理がいけない。固くなっちゃ駄目だ。身構えた生き方は辛くなる。身相応、心相応の生き様を私は好む。
無理なる摂生は心を頑固にするのでは、と思う。
そりゃ、頑固な心も必要だし、応変の心も必要です。だけど頑固だけじゃツアーは戦えない。応変だけでも戦えない。両方が要る。摂生心も必要なれば不摂生も必要。不摂生を知りて摂生を知り、摂生を知りて不摂生を知ると申すじゃありませんか。
私は不摂生の日々を送って来た。未だ、摂生心、芽生えちゃいない。20代後半、私は摂生心を意識した。失敗でした。その時期、極端に不摂生の日々であったればと思う。
夜遊び、大いに結構。その夜遊びが1メートルをド真ん中から放り込んで来るものだ。現在の私、酒にも夜遊びにも縁遠き生活を送っています。堅物じゃないんだが、出歩くのが面倒なだけ。
行動、摂生に似て、心、不摂生なり。助平心、未だ枯れちゃあいない。面倒なだけだ。それが枯れている証し、と申される御方もおられようが、私、枯れちゃあいない。枯れるには10年は必要。
不摂生なプロをお許しあれ。プロゴルファーは白い球を打ち、煩悩の球を打って行くのです。お許しあれ。
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