苦手を克服したい
ゴルフ歴11年,H14、月2ゴルファーです。私の場合、バンカーに入ったら必ず「フェースを開いて、スタンスをオープンにする」を実践します。しかし、これだけ長くゴルフをしていますが、バンカーショットは大の苦手です。塾長、こんな私にバンカーショットの苦手を克服する方法を教えて下さい。
(鹿児島県・42歳)
音探しの旅に出よ
バンカーショットは右肩の回転が最重要事。トップ位置からフィニッシュ迄の右肩の動きがスムーズであればロフト通りの球の高さとスウィング弧通りの飛距離は出るものだ。バンカーショットを苦手とされている方の右肩の動きは硬い。
硬い動きからポーンという弾み感の漂う軽快なインパクト音は出ないものです。バンカーショットはインパクト音を作り行くショットと思う。
グリーン周辺のアプローチ、私は塾生にインパクト音を作れと教えて来た。ドライバーからグリーン近く迄はインパクトの感性を作り行けばよい。グリーン周りでは音を作る。
プロを目指し、プロになった者は間違いなく感性を作り、音を作って来た。貴兄はインパクト音を作る意識を持って練習されてきたのか、どうかだ。音を作って欲しい。音を目的にして欲しい。然ればスムーズなる右肩の動きも生じよう。求め行くものの優先順位は要ります。
10を求める時、10を一気に手の内に入れようと思っても難しい。それは強欲であり、傲慢無知の欲である筈。10を求める時には1のものから求めるべきと思う。基本の中の基本柱を求め行けば残りの9は自然とついて来るものでしょう。基本となる柱を求めればよいのです。
バンカーショットは右肩の動きのスムーズさが柱だ。インパクト音を求めて下さい。軽快なインパクト音の出るクラブフェースの開き様はあります。それを探すのが工夫と言われる努力と遊びの姿。
努力と遊び心が一体化しなければ技は身につかないし、探し出す事も困難だろう。工夫とは努力と遊び心である。
貴兄は苦手意識を凝り固めてしまった様子。努力しなされ、遊びなされ。右肩のスムーズな動きを求めなされ。そのためにはインパクト音を求めて行けばよい。
貴兄の音を探し出せ。他人の音ではなく、貴兄自身の中の音を見つけに行くのです。貴兄は音探しの旅に出よ。長き旅ではない。
スタート前のバンカー練習場が貴兄の旅の場である。貴兄の音の出せるクラブフェースの開き角度を見つけに行け。6カ月後、貴兄は旅を終えていよう。バンカーショットの苦手意識を捨て去りし旅の終わり。
この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
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