〔メルマガ 10号〕
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東名VSみんなの頭脳
【CONTENTS】
1.下りの順目を読み切ろう
2.フェアウェイの順目と逆目
3.文武両道ここにあり
4.ゴルフ検定+ジュニア大会
5.初心者用コース登場
CONTENTS.1
下りの順目は大変です
|遠く望む
|富士山の力が
|東名CCのグリーンにも
あれっ、オイ、待って……止まれ~! そんなパットを東名CCではちょくちょく味わうことになります。下りの順目に気づかなかったときなどは大変。今流行のドローンでコースを俯瞰したならば、東名CCも富士山の傾斜の一部なのだな、と理解できるかもしれません。しかしゴルファーは誰だって、自分が立っているそのホールしか目に入らないものなのです。ゴルフダイジェストジュニアカップで上位に食い込むには、ここ、大事です。
(里祐太郎プロのアドバイス=東名CC所属)
入りかけたパットがカップ脇をすり抜け、惰性でどんどん行ってしまう。あれはホントに心臓に悪いですね。下り傾斜は見えていても、順目だということをつい忘れてしまいます。見た目だけでプレーしてはいけない場面があるということです。「下り+順目」は特に、想像力が求められます。
実は昨年大会でも、これを象徴するシーンがありました。愛鷹コース9番、15~17歳の部女子プレーオフを戦っていた永井花奈さんはセカンドショットを手前にショートしました。グリーン手前に立つピンに対し、オーバーを警戒しながら打ったらわずかに距離が足りず、グリーン手前の窪地に戻ってしまったんです。 ふつうならなんとか寄せられるでしょう。ところがここからは、誰が打っても寄せられないのです。今回、私も試しに打ってみました。ウェッジでごくふつうにピッチエンドラン(写真下)。

落下後スピンはかからず、10ヤード行ってからやっと止まりました。下りの順目は、まるで止まりません。スピンが利くはずのセカンドショットだって、止まりません。 このホールは、奥まで行ってしまうんだろうなと予測しながらセカンドショットを打ち、奥からアプローチをすると覚悟しておくしかないのです。
そのアプローチショットは、突っ込んで行けます。今度は上りの逆目。打ちこみ気味にインパクトしても、素直にカップ付近で止まってくれました(写真下)。

「上り+順目」の事例もお話しておきましょう。 愛鷹コース7番パー3のグリーンは、手前からものすごい上り傾斜です。当然、しっかり打ってカップに届かせようとしますよね。ところが、順目なのです、ここは。カップの横をボールは通り抜け、どんどん行ってしまいます(写真下)。
気持ちの整理をつけにくい場面ですね。しかし想像力で惰性の転がりを見抜くしかありません。 練習ラウンドをする機会があるなら、傾斜と芝目をよくよくチェックしてください。

CONTENTS.2
観察力がある人は強い
|フェアウェイの
|ダイヤモンドカットも
|技量の高い人は意識して
(里祐太郎プロのアドバイス)
フェアウェイの順目、逆目の話です。
東名CCは、フェアウェイに菱形のパターンが浮かび上がるように芝刈りをしています。かつてよくあった、右側をグリーンに向かって刈り、戻りがてら左側を刈る方式では、順目ゾーンを狙ってティショットしたものですが、ダイヤモンドカットのフェアウェイでは、行った場所で、ライに対処してショットイメージを作るほかありません。
順目のフェアウェイは、スピンもかかるし打ちやすい。しかし逆目はわずかにヌケが悪くなり、飛距離もちょっとだけ落ちます。飛距離が出るゴルファーほど、注意をしなければ。
皆さん、大会での健闘を祈ります。

CONTENTS.3
文武両道少年 2
|サッカーボールを
|蹴ると転んでいた子が
|国体の県代表へ?
進学校に通うゴルフ少年は、高校を卒業するころ、いったいどうなっているのでしょう。校長先生からは、今の成績を維持すれば問題なく東大、といった発言も! 和歌山国体に向けたブロック大会神奈川代表という実力者・井上達希くん(高1)の話の続きです。
――学力が高い子の群れの中で、学力が上がるはずの授業に食いついていけば、高い学力がキープされる、そういうことなのかなと想像してみました。合ってますか?
校長: それもあるし、勉強もゴルフも、どう吸収すべきかを本人が俯瞰して戦略的にやっているんじゃないですか? ゴルフはどうやっているんだ、達希?
井上: 体が弱い自分が力ではなく真っ直ぐ飛ばすには、っていうところから入っています。
――さすが、理路整然としていそう。
井上: サッカーボールを蹴ると転んでしまう子だったんですよ、ボク。テニスはまだマシ、野球のバットで打つのはまぁまぁ、という中、ゴルフを始めました。でも体の芯が弱いからダウンスウィングで体が右に倒れちゃう。
――ジュニアゴルファーによくある形のスウィングですね。
井上: はい。でもこの癖は逆手にとればいいと考えました。倒れすぎないよう気をつければ、ちょうどいいアッパー気味のインパクトになってボールが飛ぶぞ、って。これは成功していると思います。そしていつの間にか、左手の甲を張る形のインパクトが身につきました。クラブのロフトが立ってスピンが減り、もっと飛距離が出ます。この2つの個性を育てているところです。
校長: まぁ指導者がいいんだろうね。
そう、井上達希くんは、プロゴルファーのコーチも務める井上透氏の息子。そりゃ特殊環境じゃないかと思うかもしれないが、下調べしたところ英才教育は特になし。ただ間違ったスウィングを覚えることがない環境はあったと言えます。
――当の父親は、「勉強する頭でスウィングを作っちゃった」と、むしろ感心していました。。
井上: 個性に合ったスウィングが大事とは聞かされてきました。トラックマンでチェックしてもらう機会もあります。必要に応じて質問したり。
校長: なかなか頼もしいね。他の部活の生徒より余計に休んでいるくらいだけど、承認している甲斐もある(笑)。
井上: あと、週末はいつも家族4人で千葉にゴルフに行っています。ただ回って遊んで帰ってくるんですけど。
――毎週、家族で小旅行って感じ? 生活の中にゴルフがフツーにあるわけね。そういう環境であれこれ構想を練ってきた、と。
井上: はい、楽しくやってます、ゴルフ。
――父親として井上透さんなかなかやるな! と思いました、今。

■INFORMATION
8/19嵐山CCでジュニア大会
年齢でカテゴリー分けするのではなく、ゴルフ習熟度別に6つの競技が行われるようで、いくらかフレンドリーな雰囲気になりそうな大会です。 開催地は埼玉県の嵐山カントリー俱楽部。第6回JGRAフューチャーチャレンジ ジュニアゴルフ大会 兼 JGRAジュニアゴルファー検定会。
競技1はハンディキャップインデックス9.9以下とか平均ストローク85以内のジュニアゴルファーの枠。競技2は、それが10.0~29.9や平均ストローク100以内のジュニアゴルファー枠。競技3~6は、全日本ゴルフ練習場連盟が推し進めている「JGRAジュニアゴルファー検定」の級によって出場カテゴリーが決められていくそうです。 公益社団法人 全日本ゴルフ練習場連盟と関東ゴルフ練習場連盟の共催。詳しくは以下のURLでご確認ください。
http://www.jgra-k.com/activity/junior.html
■INFORMATION
那須に「初心者用コース」誕生
ジュニア競技ゴルファーの周りには、ゴルフ始めたての子がいるご家族もあるでしょう。この話、覚えておいてチャンスがあれば情報提供をお願いします。全国でジュニア向けレッスンを行ってきたコナミスポーツクラブが、コースデビューをフルサポートという意気込みを見せています。 コースは8月1日にオープン。那須ハイランドゴルフクラブ コナミスポーツ 初心者用ゴルフコース。そもそもの設計はロバート・トレンド・ジョーンズJr.で、今回様変わりします。
まずスタート間隔が通常7、8分なのに対し、ここでは15分。クラブ、シューズのほかウェアレンタルもするなど、不慣れなビギナーが味わう「準備するストレス」を軽減。 常駐するインストラクターによるルール・マナーの指導のあと、ラウンド体験をするプランのほか、5時間プレーして18ホールを回りきらなくてもOKという新発想も。なお本来は108mmのカップが直径200mmになっている模様です。
詳しくは以下URLでご確認ください。
http://www.konamisportsclub.jp/golfclub/nasu/
■周知が行き届いていなさそうな小学生大会などジュニア競技の情報があったら、ぜひ教えてください。また記事を読んで「そういえばあの話!」とひらめいたら、どしどしメールを。 jrcupmag@golf-digest.co.jpまで!
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★次回は7月27日ごろ!
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