CONTENTS.1

中1女子、もうひとつの挑戦

｜9／20、東京へ。
｜ミスユニバース妹版大会の
｜ファイナリストとして

12～14歳の部の選考会では、本選進出に1打届かなかった板東望子さん。翌日東名CCをあとにした彼女、夏休みの宿題をやっていたのでしょうか。
実は、他にもやるべきことがあったのです。高いヒールの靴を履いて綺麗に歩く練習やモデルみたいにポーズをとる練習。
今年で5回目のミスティーンジャパン。ミスユニバースの妹版にあたるコンテスト。望子さんは、中部地区大会から中部決勝に進み、なんと14人のファイナリストの一人に選ばれていました。チラと聞きつけ、早速調査。人気モデルの押切もえや新川優愛がアンバサダーを務めるなど、なにやらでっかい話だったのです。で、現場取材へ。
東名CCでは、“THE少女”な表情を見せていた13歳の望子さん。特別なピュア感を持っています。コンテストのステージに立った姿は、ちょっとだけオネーサンになっていました。終了後に髪がツルツルだねと聞いたら「なんだかいっぱいつけられましたよぉメイクさんに」と、らしさを見せていたけど。
決勝大会、まず14人から7人に絞られました。無事通過。そして最後のアピールタイム。まさかの9番アイアンフルスウィング！
お母さんによれば、他の子はいわゆる“目指している子”でコンテスト慣れもしている。特技もミュージカルの一節を演じるなど本格的。しかし素人にできるのはゴルフスウィングくらい……と。中部決勝ではドライバーを振って大ウケしたそうです。
このファイナルでは天井の機材が邪魔で短いアイアンにせざるをえなかった。しかし望子さんがビュンと振ると、会場ザワザワ……。

「ずいぶん上手そうだけどスコアはどれくらいですか？」（審査員）
「いいときは70台です」（望子）
「おいおい！」（審査員）
「でも悪いときは90を打つときもあります」（望子）
「……私のベストスコアは111です」（審査員）

おじさんゴルフ社会とジュニアゴルフ世界のギャップを垣間見せつつ、いい感じで盛り上がっていました。

CONTENTS.2

六本木ニコファーレ

｜まさかの
｜9番アイアンフルスウィングに
｜審査員もざわついたが

サマンサタバサ賞が呼ばれ、準グランプリが2名発表され、ステージに残ったのは4人でした。もしや板東望子、グランプリ獲得？　と思わせましたが、女優を目指す17歳の東田真琴さんが選ばれました。ううむ。

――堂々と明るく振る舞って、会場も沸いたね。

望子　そうでした？　あれ、覚えてない。なんで？　あぁぁ疲れましたぁ。

――不慣れな場面でよほど緊張していたんだね。いい経験だ。そもそもは、お姉ちゃんとお母さんが申し込んだんだっけ？

望子　（コクリ）えー!?　なんでそんなの出るの？　と最初は嫌でした。

――今日も？

望子　ううん、楽しかった。勝ち進むうちに、少しずつ楽しくなりました。受け答えの仕方とか、ヒール履いて歩くのとか、結構頑張って練習したんですよ、私！

どうやらその「楽しい」は、アスリートの感性ですね。賞金王になったころの伊沢利光から似たような話を聞きました。
静岡第一テレビが密着取材をしていて、朝も、終わったあとも、長々と撮影に応えていました。公のシーンではきちんとするってこと、しっかりできるんですね、さすがジュニアゴルファーとして鍛えられているだけのことはあります。
会場を離れて人心地ついたときには、完全に“普段着の望子”に戻りました。同行していた妹（小5）とじゃれあい、大口を開けて笑う姿……なんか、そっちのほうがいいな。静岡・磐田の純粋培養、13歳少女の大冒険でありました。