〔メルマガ 31号〕
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第19回 ゴルフダイジェスト ジャパンジュニアカップ
【CONTENTS】
1.ハーフ29のスーパープレー
2.高1に教わる「一打入魂」
3.マンデートーナメントへ
4.小学生も60台の争い
5.優勝者まで48打差
CONTENTS.1
恐るべしジュニアの実力
|優勝スコアは
|12アンダーの大記録。
|月刊ゴルフダイジェスト
|11月号(9/21発売)に詳報
ゴルフダイジェストジャパンジュニアカップ、15歳~17歳の部・女子は河野杏奈さんが2日目にハーフ29で回るスーパープレーをみせ、優勝しました。裾野コース1番からの6連続バーディを含む8バーディ1ボギーで65。 かつてはこんなことが言われたものです。「日本の選手は3つバーディが出ると次は失敗するんじゃないかと不安になる。欧米の選手は3つ取れたものは4つ5つと取れると考える」。もはや、そんな日本人の弱さはなくなったようです。
高校1年の年は調子が上がらなかったという河野杏奈さん(現在高2)ですが、スウィングもすっかり美しくなりました。パーフェクトな円軌道で球をとらえます。最終日、優勝に向かってひた走るさなか、わずかにフェースに乗り切らなかったドライバーショットがありました。薄~いドローの予定がかすかなドロー……という程度の差。不満顔の彼女からは技術への自信が見え隠れし、頼もしさすらありました。
チャンピオンの河野杏奈さんは、10月7日から東名カントリークラブで開催されるスタンレーレディスゴルフトーナメント出場の切符も得ています。プロたちに混じって、しかし彼女は堂々とプレーするでしょう。 同大会には、12歳~14歳の部で2日間9アンダーを出した和久井麻由さんも参戦。そして10歳~11歳の部・女子優勝者の赤松渚さんが、週の初めに行われる主催者推薦選考会に挑戦します。

ハーフ29を記録した河野さん
中3の和久井さんは2日間で9アンダー
赤松さんは5人のプレーオフを制した
月刊ゴルフダイジェスト11月号(9/21発売)に、その他の選手の頑張りも掲載しています。
CONTENTS.2
60台は当たり前?
|12アンダーの首位を
|8打差から追った
|高校1年生
2日目ですでに12アンダーに届いていた河野杏奈さんに続いていたのは、6アンダーの中川成美さん(高1。選考会で後藤楽々さんと回り、アンダーパーのゴルフを見せてくれた)、4アンダーの上野菜々子さん(高1)、大林奈央さん(高2)、後藤未有さん(高1)。3アンダーの河村来未さん(高2)、さらに2アンダーには河野さんの高校の先輩であり、昨年のファルドシリーズで欧州大会総合チャンピオンの座についた工藤優海さん(高3)が、初日の出遅れを取り戻すように67で追い上げてきました。
60台のスコア続出! 本当に、プロたちはうかうかしていられないほど、ジュニアプレーヤーの実力は上がっています。 この中から、後藤未有さんが最終日に河野さんを猛追。大量リードの河野さんはそれなりに安全策をとったのか、3日目72でした。後藤さんは、67でした。
「自分が爆発するしかない!」とスタートしていったと後藤さんは言います。2つのボギー先行で気持ちが萎えそうなところですが、ここで若者エナジー炸裂! 3連続バーディ、またボギーを打ったけれど、4連続バーディ。パーを1個挟んでまたバーディ! いやはやお見事。「集中→スコアを伸ばす」。そんな芸当を、高校1年生がやってのけるのです。 8打差は、3打差にまで縮まりました。達成感ありますよね、と後藤さんに問うと、答はこれまたふるっていました。 「優勝まで届かず、スタンレーレディスに出る権利をいただくこともできませんでした。悔しいです」 本気で進む人って、カッコいいですね。
後藤さんは日本アマチュアゴルフランキング18位の実力者
CONTENTS.3
HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIA GOLF
|15歳~17歳の部
|男子優勝者は
|ツアープロたちと
|マンデートーナメントを戦う
混戦となったこのカテゴリーでは落合凌くん(高1)が逆転優勝しました。最終日の68という攻めた結果のスコアが光ります。3日間を、70、71、68とすべてアンダーパーで揃えた地力を感じさせるゴルフでした。
彼はこのあと、香川の高松から、茨城の石岡ゴルフ俱楽部に遠征します。HONMA TOURWORLD CUP(10/6~9)のマンデートーナメントへ。1年前、木庭輝くん(現在大学生)がプロを押しのけトップ通過で本戦に進んだのが思い出されます。通過ラインを読みながらプレーするプロよりも、高い集中力を見せてくれるかもしれません。 ガンバレ、落合凌!
落合くんは石岡GCでの練習ラウンドの予定もバッチリ
CONTENTS.4
高校生ばかりじゃない60台
|10歳~11歳の部・男子は
|1位67、2位タイ69、3位70。
|雨で1日競技となったのが残念
勝った古川創大くん(小6)は終盤、愛鷹の6、7、8番で3連続バーディ。この3ホールでパーだった末広大地くんを振り切った形(彼も最終ホールはバーディ。帽子を落とす少年として月刊GDにも掲載)。小学生でこの実力伯仲。チャンスをみて、2人には当時の気持ちを聞いてみなければなりませんね。 今大会は8/22(月)が台風で中止となり、2日間競技に生まれ変わるはずだった小学高学年の試合が、1日の勝負になってしまいました。もしも36ホールの戦いになっていたなら……来年の第20回大会が今から楽しみです。
中止となりプレーできなかった8歳~9歳・女子、6歳~7歳・男女。やる気満々で準備を進めてきたものと思いますが、2017年大会でお待ちしています。“ジュニアゴルフ応援団長”の後藤楽々さんも、エールを送っていました(ジュニアカップトップページの過去記事より)。
CONTENTS.5
最下位だって頑張った
|チャンピオンから
|48打差の最下位。
|これもまたGDジュニアカップ!
あえて話題にすると、最下位のスコアは以下のとおり。 12歳~14歳の部では男子44オーバー、女子39オーバー、15歳~17歳の部は男子25オーバー、女子19オーバー。中学男子優勝の大谷元気くんの4アンダーパーから48打差に73位の秋田青空くん。ゴルフダイジェストジャパンジュニアカップは、これでいいのです。15歳~17歳の部は2日目でカットをしているためオーバーパーの数字が伸びていませんが、試合をしたいジュニア選手が集まって、それぞれの闘いをしています。
中学1年生の佐野健太くん(72位=2日間36オーバー)と話しました。彼は小学6年だった昨年、この大会で初めて79を出しました。その後ベストスコアは74まで縮まったとか。しかし12歳~14歳の部のコース設定は、成長の途上にある彼には長いのです。2打でグリーンに届かないパー4も結構あるそうで、今は3オン1パット作戦を展開中。ところどころでパーを取って80台に突入させるのです。
ジュニア選手どうしは、それぞれのスタイル、実力を認め合って競技生活を楽しめていると感じられます(取材を通して)。佐野くんの身長が伸びたときにゴルフが変わっていくことを彼らは知っているし、SKE48の後藤楽々さんが選考会で出した93のスコアを「ゴルフする時間がないはずなのに凄い頑張り」と称えることができる選手たち。しっかりゴルフに学べている姿に脱帽です。
余談となりますが、今大会にも出ていた酒井里奈さん(高3)が、春の岐阜オープンクラシックに出場しています。出場権獲得の予選を突破し、男子159人に混じってプレーしたのでした。6900ヤードの設定は、ドライバー210ヤード少々の彼女にとって、届かないパー4続出。けれども彼女は78で回りました。同組のプロたちは途中から彼女の応援団と化し、「ナイスショーッ!」と高らかに叫んでいました。そしてシード選手・小林伸太郎プロは、こんなコメントを。 「自分にできることだけを真っ直ぐにやっていました。感動しました。そうだゴルフはこうやるんだ、と改めて思い知らされました」
初日プレー後の佐野くん
岐阜オープンクラシックでの酒井さん。男性は右から小林伸太郎プロ、森本雄プロ、小鯛竜也プロ。森本選手はゴルフダイジェストジュニアカップで3勝している
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■周知が行き届いていなさそうな小学生大会などジュニア競技の情報があったら、ぜひ教えてください。また記事を読んで「そういえばあの話!」とひらめいたら、どしどしメールを。 jrcupmag@golf-digest.co.jpまで!
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