8/22(月)
雨で始まった6日間大会
雨天中止(6歳~7歳の部・男女、8歳~9歳の部・女子)
親族にキャディを務めてもらうようになって数年。なかなか賑やかだ。
祖父と孫ペア、父と息子ペア、父と娘ペア……姉妹ペアもやって来た。ゴルファーにとってキャディは唯一の味方というが、東名カントリークラブのあちこちで家族が腕を組んで歩いていたのだと考えると、なかなか素敵な話なのである。
選手の関係性も、小学生ならではのシーンがいっぱい。成長途上だから、早く大きくなった子、これから大きくなる子が同じクラスで戦っている。追いつ追われつ。
また本人たちは意識しているのか不明だが、ライバルの戦いも注目されていた。8歳~9歳・男子の2014年大会チャンピオン・清水蔵之介くん、2015年大会チャンピオン・本大志くんは、ともに10歳~11歳の部 に進級していた。2015年大会では65(本大志)VS66(清水蔵之介)というハイレベルな戦いだった。コースの距離が長くなったこのカテゴリーでは70(本大志=4位)VS72(清水蔵之介=5位タイ)。2日競技となるはずだった今年は雨で1日になってしまったが、第20回大会、36ホールでの対決が楽しみだ。
その5年生の2人を上回るスコアを出す「帽子を落とす少年」がいた。「よし、来た!」と思ったカメラマンは連写。
フォトジェニックな末広大地くん(小学6年)は毎ショット、フォロースルーで帽子を落とす。子どもらしく、体がしなるのだ。徐々に大人のスウィングになっていくのだろうが、ショットメーカーとして鳴らしたシニアプロの湯原信光も、少年時代はこんなインパクトポーズだった。
末広くんはこの日69で回り、表彰台に立った。しかし2位タイ。上を行く少年がいた。優勝者のスコアは67。古川創大くん(小6)は、終盤の愛鷹6、7、8番で3連続バーディ。お見事! ちなみに8歳~9歳・男子も、67、69、69と3人が60台をマーク。小杉飛翔くんが2014年以来の2勝目を飾った(当時は6歳~7歳の部)。
やっぱり1打は重いのである。勝敗はいつもギリギリ。もしも彼のあのパーパットが入っていたら試合展開まで変わっていただろう、といったことが続々と起きている。一般ゴルファーと違い、競技者たちは、その小さな大問題と闘い続ける。
10歳~11歳・女子では、優勝カップを目指し、5人がプレーオフに臨んだ。18ホールのスコアは72。敗れた4人の中には「終盤のあの1打」と悔やむ選手もいたはずだ。そこを詰める……ガンバレ、ジュニアゴルファー!
3ホールにわたったプレーオフを制したのは、赤松渚さん(小5)。いい顔で優勝スピーチをしてくれたが、プレー中も「精一杯にこの1打」という思いが表情に表れていた好選手である。