8/22(月)
雨で始まった6日間大会
雨天中止(6歳~7歳の部・男女、8歳~9歳の部・女子)
男子の15歳~17歳の部は、雨の中、逆転で優勝が決まった。
勝った落合凌くん(高1)は70、71と回り、最後に68。今大会はどのカテゴリーでも、3日目に60台を出した選手が上位に駆け上がり、スコアを伸ばせなかった選手が追い抜かれるという、トーナメントらしい展開が見られた。
首位スタートだった夏堀裕大くん(高3)と2打差スタートだった落合くんは、16ホール終了時点でタイスコア。愛鷹8番パー5のボギーVSバーディで決着がついたのだった。落合くんは振り返ってこんな風に語った。
「夏堀さんのミスを見て、これまでならそれに対抗する発想でショットしていたと思うんです。ところがあのときは、シンプルに打つことができました。こんな風に自分のプレーに集中できたら勝てるのか、と気づくことができたように思います」
彼は優勝によってJGTOツアー、HONMA TOURWORLD CUPマンデートーナメントの出場資格を得た。香川県から茨城県まで11時間かけ、車で石岡ゴルフ倶楽部入りした。その模様についてはメルマガでレポート!
2日目の後半、河野杏奈さんは、とんでもないゴルフを展開した。裾野1番から6連続バーディ。9番でもバーディを取ってスコアは29。18ホールトータル65のプレーだ。
「流れの良さが止まらなかったんです」
と話してくれたが、高校2年生がこの実力を持っていることに、大人ゴルフ界は感嘆するばかり。36ホールを終えたこの時点で12アンダーに届いていた。2位に6打の大差がついていた。最終日も凄いショットを連発していたが、「優勝」を第一に考えたプレーで72。堂々と勝ち切ったのだった(優勝で出場権を得たLPGAツアー、スタンレーレディスでの模様はメルマガにて)。
しかし、他の選手が諦めていたかというと、そうではない。
6打差2位にいた中川成美さん(高1)は4つバーディを取った(結局72のプレーで3位)。河野さんの高校の先輩である工藤優海さん(高3)は、2日目67、最終日69とひたすら追いかけた(4位)。
そしてこの人のチャージが凄かった。後藤未有さんが、8打差から最後は3打差まで詰めてきた。3連続バーディ&4連続バーディ&もう1個バーディ。出だし3ホールで2オーバーしてしまったあと、こんなゴルフをやってのける高校1年生がいたのである(メルマガに詳報あり)。
月面宙返り(ムーンサルト)という体操競技の技がある。1972年のミュンヘン五輪で塚原光男選手が初公開し、金メダルを取った。とんでもない新技のはずだったが、「数日後、世界のトップはみんなやっていたんですよ」と塚原氏は笑った。一度見てしまうと、あぁできるんだなと、となるものらしい。
1年後の2017年の第20回ゴルフダイジェストジャパンジュニアカップ。「60台のスコアは当然出せる」と思った選手が、また一歩先を行くプレーを見せるのだろうか。