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鍛造アイアンを製造する上で、「研磨職人」は欠かせない。
「バリ取り」「顔取り」「刻印」を終えた鍛造ヘッドは
いよいよ「ハンマー」と言われる作業に移る。
金槌を使ってロフト角、ライ角、
ひいてはフェースプログレッションまで
“手で叩く感覚のみ”で調整をおこなう。
この調整には、この道30年という職人でさえ、
自分の金槌でなければ難しいという
熟練の技術を要す、まさに職人芸なのである。
そして、鍛造ヘッドは製品へ整形する「荒研磨」へ。
設計通り正確に研磨できるか、ここが匠の技の見せ所である。
その後、「振動バレル」「仕上げ研磨」をおこない
最後に遠心バレルを使って「最終研磨」となるのである。
以上の8つの工程に精通し、熟練の技術を有する者だけが
「本物の研磨職人」と呼ばれる。
田淵正敏、1961年5月11日生まれ。血液型B型。
日本にわずかとなってしまった「本物の研磨職人」のひとりである。
1980年 森田ゴルフ出身の名手谷口氏に師事し
クラブ製作の世界に入る
1989年 三浦勝弘氏(三浦技研)の個人研磨会社・KMGにて
研磨を手がける
1991年 「ゴルフ工房タブチ」設立
日本のゴルフクラブ製造の世界で、研磨職人の寵児とも呼ばれ
長年、超一流プレーヤーの「特注研磨」を請け負ってきた。