

ロフト角とライ角を調整する工程です。
昔は職人の勘とコツでやっていたのですが、ミズノでは早くからデジタル化を図り、高精度な計測および調整ができるようになっています。
数値どおりに調整できないとOKになりませんので、明確なぶん責任重大。
仕様内容によって調整しやすさが違いますので、熟練が必要な作業です。
とくにいまプレイヤーに合わせた「MYライ角」を推奨しており、作業の正確性が求められています。
目標値に近づける力加減がものすごく微妙で、ちょっと動かすだけで変わってしまうんです。相当の経験が必要だと思います。
研磨には、作業順に粗研磨(あらけんま)・中間研磨・バレル研磨・磨き研磨と4つの工程があり、これはいちばん最初に行う粗研磨です。
ヘッド部分のカタチを削り出すとともに、規定値どおりの重量に仕上げます。
さらにセットとして同じイメージデザインで揃えなければいけません。
なかでもトップエッジとネック部分がむずかしく、研磨ベルトをいかに使いこなして削るかという、最も高度なテクニックと経験が要求される工程の一つです。
研磨ベルトにどう当てればどう削れるのかイメージできませんでした。
とてもむずかしい作業で、つい腰が引けてしまいました。
刻印部分に色を付ける、ヘッド部分では最終段階の工程です。
オウンネームを入れたり、さまざまなオーダーに応えた色入れを施します。大変細かい作業ですので集中力と、研磨したあとの作業になりますので、ぶつけたりしないように細心の注意も必要です。
完成したクラブをお客様が手にしたとき、オーダーどおりに美しく仕上がっていれば、愛着が生まれるとともにゴルフがいっそう楽しくなるのではないでしょうか。
色入れする部分がものすごく細かくて手が震えちゃいました。
集中力が必要ですし、手先が器用じゃないとできない仕事ですね。
シャフトにグリップを装着する工程です。
一見、簡単な作業に思われがちですが、グリップの種類は約120種類あり、手の感触はデリケートなだけにお客様のオーダーも実にさまざま。全体的に太くして欲しいというオーダーに応えるために下巻きテープを何枚も巻いたり、右手部分だけ太くして欲しいというオーダーもあります。
また、グリップ入れ後、クラブとしてオーダーどおりのバランスで仕上がっているかの確認(仮バランス工程)も大切な作業です。
グリップをまっすぐ入れるのですが、そのまっすぐがむずかしい。
長さを揃えることとバランス調節に高度なテクニックが必要です。
クラフトマン体験を終えて。。。
想像通り、簡単な工程はありませんでした。
すべての工程に集中力とテクニックが要求され、みなさんプライドをもち、自分たちの製品がいかにお客様に満足していただけるかを考えて作業されています。
お客様の気持ちに応えられるように、クラフトマンシップとテクノロジーを突き詰めていくことがYORO JAPANの真髄なのですね。
僕も工場の方の気持ちに応えられるように、一生懸命売らなきゃいけないなと思いました。