杉ちゃん「まずは世界3位、すごいですね」
松山「あー・・はい。まさかあんな下の成績で上がるなんて思わなかったです」
杉ちゃん「世界3位の人がここにいるなんて」
松山「いやいや、杉さんは世界1位のキャディじゃないですか(笑)あっ2番目か、大ちゃんがいるから」
杉ちゃん「そうだよね(笑)、ところで今年の全米オープンのコースは知っている?」
松山「スマホで雰囲気だけは見たことあります。アップダウンが半端ないって聞きました。パー5は恐らく全て600ヤードを超えるので、長いと言えば長いんですけど2オンできないだけでうまくレイアップすれば、それほど長くはないかなと」
杉ちゃん「全米オープンのセッティングは好きじゃない?」
松山「難しいっす(笑)とにかく難しいですね。去年のオークモントはラフがすごく深くて、グリーンが速くて、傾斜もあって、あれがいつものUSオープンなのかなって。その前のチェンバーズベイやパインハーストはラフがそれほど長くなかったので。(2013年に初めて全米オープンに出場した)メリオンは総距離が短かったけど、長いホールと短いホールを使い分けていて、面白かったですね。でも、去年のオークモントは『無理だ〜』って思いました。」
杉ちゃん「メリオンはすごく戦略性のあるコースだよね」
松山「そうですね、あのコース(メリオン)はレイアップすることが多くて。ティーショットをアイアンで曲げると難しくなるけど、アイアンで打てるからフェアウェイにいく確率は上がるし、楽しかったっていうイメージはありますね」
杉ちゃん「なるほど、セッティングは難しいかもしれないけど戦略性があって、ショット次第では攻略ができると」
松山「ドライバーで打たなくていいので(笑)それが大きいですね。でも、アイアンでティーショットを打って200ヤード残すよりはローリーみたいにドライバーでフェアウェイにいって、残り80ヤードの方がいいっすよね」
杉ちゃん「松山選手はどっち派?」
松山「ティーショットをアイアンで打つ方がプレーしていて楽ですね。でもドライバーの方がフェアウェイにいった時にバーディの確率が上がるし、ラフに入っても100ヤードくらいだから、グリーン周りまでなんとか持っていける」
杉ちゃん「同じコースの中でもそういう駆け引きはある?」
松山「すごい葛藤ですよ、その時々の感覚で変えていますね」
杉ちゃん「最後に、今年の全米オープンで『俺のここを見て欲しい!』っていうのあります?」
松山「全く無いんですけど・・(笑)いつも何か言った方が良いと思うんですけど本当に無いですよね。コースもわからないし・・」
杉ちゃん「でも、それが正直な気持ちじゃない?蓋を開けてみないとわからないのが全米オープンだと思う。昨年みたいにすごく準備しても天候で変わったりもするしね」
松山「でも、対応できなかったのは自分の実力。グリーンが速いイメージでやってしまうと、遅くなった時に今までのイメージを消さないといけないので対応が難しくなる。イメージがない方が良いのかもしれないけど、コースの下調べをして損はないし・・・」
杉ちゃん「なるほど、準備は大事だけど、そのイメージで決めつけ過ぎるとよくないと」
松山「そうですね、全英オープンみたいにどれだけ雨が降っても硬いっていうなら良いんですけど、やっぱり洋芝だと雨が降れば降るほど柔らかくなりますし、それだけイメージを変えていかないといけない。イメージの仕方をどれだけ柔軟に考えられるかですね」
杉ちゃん「松山英樹選手の柔軟性に注目ですね!」
松山「いや〜、柔軟性はないと思いますよ(笑)でもがんばります」
(ゴルフネットワーク放送「じっくり徹底解剖!全米オープン」より)