自身のスイングを知り、
戻れる基準を作る
目澤現在、理想としているスイングはありますか?
渋野私のスイングの動き的に、ダスティン・ジョンソン選手(アメリカ)と同じような手首の使い方をしていると言われることがあります。もちろん、まったく同じように振れるわけはないのですが(笑)。今の理想は石川遼選手です。(石川)遼さんも、スイング改造をされているそうなのですが、実際にお話しをさせてもらった時、自分がやろうとしていることにちょっと似ていて、すごくいいなと思いました。
目澤2019年は賞金ランキング2位。その活躍を経て、昨年はスイング改造を行ったわけですが、自分の中で好調だった時のスイングのイメージは残っているのですか?
渋野そうですね。昨年は途中でスタンスを少し狭くして試していた時期もあったんです。ただ、結局は元に戻しました。今言えるのは、2019年の時に近いスイングをしたいと思っていることです。飛距離アップは必要なのですが、一方で自分のスイングをもっと“知る”ということをしてこなかったんです。先ほども話したように、今までは言われるがままで、あまりにも何も知らなかったので、自分のスイングを説明したくてもできなかったんです。それで、もう少し知ったほうがいいのかなと思っています。
目澤知り過ぎることはマイナスに働くこともありますが、相反して、試合などでは自分でどうにかしなければならない瞬間というのが必ず訪れます。その状況で、戻れる基準みたいなものが作れれば渋野プロはもっと上にいけると思います。そういう意味で自分のスイングを知ることは大事なことだと言えますね。
渋野細かい数値などを見るのはあまり得意ではないのですが、そのあたりも知る必要はありますか?
目澤そういう部分は他の信頼できる人に任せちゃえばいいと思います。必ずしもコーチというわけでなく、お父さんなど自分が信頼できる人に任せることも大事なことです。逆に渋野プロのように、細かいことを考え過ぎないという点はいいことだと思います。
渋野今までは自分のスイングを知らな過ぎたのですが、これからはもっと自分のスイングを自身で分かるようになっていきたいと思います。
目澤今シーズンの活躍、期待しています。
渋野ありがとうございます。がんばります。