ミズノのアイアンはなぜ愛され続けるのか Mizuno Pro 223/225 徹底検証

ミズノ から「Mizuno Pro」シリーズの最新アイアン「221/223/225/FLI-HI」が登場する。
「221」はシリーズ最高の打感を追求したマッスルバックタイプ。
「223」は打感の良さと大きな飛びを高いレベルで両立し、「225」は同社鍛造アイアン史上最高反発を実現。
「FLI-HI」は高反発・高初速のドライビングアイアン と豊富なラインアップがそろう。

プロや上級者が納得する美しい顔と心地よいフィーリングが代名詞のミズノアイアンが、今回どのような進化を遂げたのか。
同時発売の「T22 ウェッジ」とともに、歴代モデルの特長を継承しつつも飛距離性能と寛容性を高めた 「223/225」の性能を
レッスンスクール『ゴルフテック』のコーチ陣が検証する。

  • 中村晃文コーチ(なかむら・あきふみ)

    1984年生まれ、岐阜県出身。大学から本格的にゴルフを始め、4年生時に日本学生に出場した。現在はゴルフテック六本木店でレッスンプロ、フィッターとして活動。MIZUNO認定フィッター。

  • 小栁宏明コーチ(こやなぎ・ひろあき)

    1995年生まれ、東京都出身。高校ゴルフ部で本格的にゴルフをスタート。卒業後は東京ゴルフ専門学校に入学し、ティーチングプロを目指す。現在はゴルフテック大手町店に勤務。MIZUNO認定フィッター。

HISTORY 歴史

歴代ミズノアイアンが
継承する顔の美しさと
打感の良さ

中村:ミズノの歴代アイアンにおける特筆すべき点は、美しい顔とフィーリングの良さがありながら、性能が詰まっていることだと思います。私が在籍していた大学のゴルフ部では、ヘッド形状がカッコ良くて打感と打音も良いとの理由で、多くの仲間たちがミズノのアイアンを使っていました。

シャープな顔でスムーズにアドレスと始動ができるし、何よりも自慢したくなる所有感がありました。また、インパクトでボールを潰せるフィーリングは、他のアイアンにはないミズノのアイアン独特のものですね。

例えば、私が最初に購入したアイアンである「MP-52」はロングアイアンとミドルアイアンにアンダーカット構造を採用し、重心を深く設定したモデル。カッコ良さと打感の良さ、球のつかまりやすさと上がりやすさが両立していました。

これらの特長は、MPシリーズからMizuno Proシリーズに変わった今でも進化とともに踏襲されており、もちろん「Mizuno Pro 223/225」にもその遺伝子は受け継がれています。

TECHNOLOGY テクノロジー

打感と飛距離を両立した「Mizuno Pro 223」

「Mizuno Pro 223」は、フェース素材に高強度のクロムモリブデン鋼を採用し、飛距離性能を高めたキャビティモデル。4Iから7Iにはソール裏の溝幅を番手別に最適設計する「新フローマイクロスロット」構造を採用し、高初速エリアをフェース全面に拡大している。

ミズノ鍛造アイアン史上最高反発「Mizuno Pro 225」

一方、「Mizuno Pro 225」は複合構造のブレードタイプ。ロング、ミドルアイアンは、クロムモリブデン鋼フェースにステンレスボディ、タングステンウェイトを組み合わせることでミズノ鍛造アイアン史上最高の反発性能を実現した。また、ショートアイアンは一体成型による軟鉄のフェース+ボディ、ヘッド後方にステンレスを採用し、低打ち出し・高スピンを可能にしている。

どちらのモデルも、ソフトな打感を生む銅下メッキを採用しているほか、打球音をチューニングするミズノ独自の「ハーモニックインパクトテクノロジー」で設計。大きな飛びとフィーリングの良さを体感できる。

IRON IMPRESSION アイアン 試打インプレッション

ミズノプロらしい打感の良さに寛容性がプラスされた「Mizuno Pro 223」

IMPRESSION by.NAKAMURA

中村:飛距離性能を高めるため、フェースに高強度素材を採用していますが、「打感が硬く、コントロールできない」という感覚は全くありません。しっかりボールをつかまえてから弾いてくれるので、操作性を担保しながら飛ばすことができます。

また、しっかりスピンが入って球を上げてくれるのも魅力。落下角度は平均46.8度なので、上から止めやすいボールでグリーンを狙えますね。

中村コーチの試打結果(5球の平均)

※7番アイアンでの試打結果

IMPRESSION by.KOYANAGI

小栁:シャープなヘッド形状でスムーズに構えられます。ゴルフレベルに関わらず、この顔に違和感がある人はいないのでは?

また、ミズノのアイアンらしく打感が秀逸です。インパクトでフェースに球が乗って厚い当たりになるため、スピン量も打ち出し角も安定します。芯を外しても、比較的数値が安定するのも特徴的。ミスに強いモデルといえます。

小栁コーチの試打結果(5球の平均)

※7番アイアンでの試打結果

マッスルバックの見た目に打感、飛び、やさしさを搭載した「Mizuno Pro 225」

IMPRESSION by.NAKAMURA

中村:7番アイアンで30度というロフト設定ですが、20度近い打ち出し角でラクに球が上がります。「Mizuno Pro 223」はスピン量で球を上げる印象ですが、こちらは打ち出しの高さで球を上げるモデルといえます。

見た目はマッスルバックですが、寛容性が高く、ラクに球が上がるので、安定して100を切りたい人にも使いこなせるはずです。

中村コーチの試打結果(5球の平均)

※7番アイアンでの試打結果

IMPRESSION by.KOYANAGI

小栁:マッスルバックの精悍なヘッド形状なのに、打ってみると非常にやさしいモデルです。距離のバラつきが少なく、打点がブレやすいプレーヤーでもターゲットをやさしく狙えるはず。

複合構造のアイアンですが、打感がぼやけず、しっかりと球をつかまえられるのも魅力。アイアンに飛距離が欲しい人、右へのミスが多い人にオススメしたいですね。

小栁コーチの試打結果(5球の平均)

※7番アイアンでの試打結果

WEDGE IMPRESSION ウェッジ 試打インプレッション

Mizuno Proアイアンの打感を踏襲した高性能モデル「T22 ウェッジ」

Mizuno Proアイアンにも採用されている「グレインフローフォージドHD」(1本の丸棒でフェースからネックまで一体成型するミズノ独自の鍛造製法)や銅メッキを取り入れ、打感の良さを追求したウェッジ。

また、ツアーからのフィードバックをもとに4タイプのソール形状を用意。豊富なロフトとソールバリエーションが用意されている。

IMPRESSION by.NAKAMURA

中村:「さすがミズノ!」という顔の良さと、打感の良さがあります。驚いたのはスピン性能。40ヤードのアプローチで7500回転前後のスピンが入りました。これだけスピンコントロールができるウェッジなら、多くの人が止めるアプローチを体感できるはず。

IMPRESSION by.KOYANAGI

小栁:44度から62度まで、1度刻みでロフト展開※している上、4タイプのソールがあるので、自分に合ったモデルを見つけやすいです。

※ミズノGCFショップ限定のカスタムオーダーで
全ロフトタイプを対応

「Mizuno Pro 223」はPWロフト角が46度、「Mizuno Pro 225」は44度なので、4度ピッチでウェッジを3本入れるセッティングがオススメです。

SPEC スペック

Mizuno Pro 223 アイアン
No. ロフト角
(度)
ライ角
(度)
バウンス角
(度)
FP
(mm)
長さ
(インチ)
バランス
4 22 60.0 1.0 3.1 38.25 D2
5 25 60.5 1.0 3.2 37.75
6 28 61.0 2.0 3.3 37.25
7 32 61.5 3.0 3.5 36.75
8 36 62.0 4.0 3.7 36.25
9 41 62.5 5.0 3.9 35.75
PW 46 63.0 6.0 4.1 35.25 D3

※FP=フェースプログレッション

N.S.PRO MODUS3 TOUR115
スチールシャフト付

硬さ シャフト重さ 調子 クラブ重さ(No.7)
S 118.5g 手元 約433g

※シャフト重さはカット前の重量です。
※クラブ重さは参考値です。

ゴルフプライドM31ラバーグリップ
(ミズノオリジナル)(43ME88000)口径M60/49g バックライン有

Mizuno Pro 225 アイアン
No. ロフト角
(度)
ライ角
(度)
バウンス角
(度)
FP
(mm)
長さ
(インチ)
バランス
4 21.5 60.0 1.0 3.1 38.25 D1
5 24 60.5 1.0 3.2 37.75
6 27 61.0 2.0 3.3 37.25
7 30 61.5 3.0 3.5 36.75
8 34 62.0 4.0 3.7 36.25
9 39 62.5 5.0 3.9 35.75
PW 44 63.0 6.0 4.1 35.25 D2

※FP=フェースプログレッション

Dynamic Gold 95
スチールシャフト付

硬さ シャフト重さ 調子 クラブ重さ(No.7)
S200 95g 手元 約417g

※シャフト重さはカット前の重量です。
※クラブ重さは参考値です。

ゴルフプライドM31ラバーグリップ
(ミズノオリジナル)(43ME88000)口径M60/49g バックライン有

T22 ウェッジ
ソール形状 No. ロフト角
(度)
ライ角
(度)
バウンス角
(度)
FP
(mm)
長さ
(インチ)
バランス
S-GRIND 44-04★ 44 63.0 4.0 3.9 35.25 D3
45-05★ 45 5.0 4.3
46-06★ 46 6.0 4.7
47-07★ 47 7.0 5.1
48-08 48 8.0 5.5
49-06★ 49 6.0 3.9 35.0 D4
50-07 50 7.0 4.3
51-08★ 51 8.0 4.7
52-09 52 9.0 5.1
53-10★ 53 10.0 5.5
54-12★ 54 12.0 4.2
55-13★ 55 13.0 4.6
56-14 56 14.0 5.0
57-15★ 57 15.0 5.4
58-16 58 16.0 5.8
ソール形状 No. ロフト角
(度)
ライ角
(度)
バウンス角
(度)
FP
(mm)
長さ
(インチ)
バランス
D-GRIND 54-08 54 63.0 8.0 4.7 35.0 D4
55-09★ 55 9.0 5.1
56-10 56 10.0 5.5
57-11★ 57 11.0 5.9
58-12 58 12.0 6.3
ソール形状 No. ロフト角
(度)
ライ角
(度)
バウンス角
(度)
FP
(mm)
長さ
(インチ)
バランス
C-GRIND 56-06 56 63.0 6.0 4.7 35.0 D4
57-07★ 57 7.0 5.1
58-08 58 8.0 5.5
59-09★ 59 9.0 5.9
60-10★ 60 10.0 6.3
ソール形状 No. ロフト角
(度)
ライ角
(度)
バウンス角
(度)
FP
(mm)
長さ
(インチ)
バランス
X-GRIND 58-04★ 58 63.0 4.0 5.2 35.0 D4
59-05★ 59 5.0 5.6
60-06 60 6.0 6.0
61-07★ 61 7.0 6.4
62-08★ 62 8.0 6.8

★印はミズノGCFショップ限定のカスタムオーダー対応です。
※FP=フェースプログレッション
※T22ウエッジのバウンス角は実際に機能する数値を記載しています。ロフト角54度以上のバウンス角は従来の記載方法と異なります。

Dynamic Gold HT
スチールシャフト付

硬さ シャフト重さ 調子 クラブ重さ(58-12)
S200 129g 手元 約475g

※シャフト重さはカット前の重量です。
※クラブ重さは参考値です。

ゴルフプライドM31 360ラバーグリップ
(ミズノオリジナル)(5KJME64100)口径M60/49g バックライン無

Mizuno Pro 221 アイアン
No. ロフト角
(度)
ライ角
(度)
バウンス角
(度)
FP
(mm)
長さ
(インチ)
バランス
3 21 59.5 2.0 4.0 38.75 D2
4 24 60.0 2.0 4.1 38.25
5 27 60.5 2.0 4.2 37.75
6 30 61.0 3.0 4.3 37.25
7 34 61.5 3.0 4.4 36.75
8 38 62.0 4.0 4.5 36.25
9 42 62.5 5.0 4.6 35.75
PW 46 63.0 6.0 4.7 35.25 D3

※FP=フェースプログレッション

Dynamic Gold HT
スチールシャフト付

硬さ シャフト重さ 調子 クラブ重さ(No.7)
S200 129g 手元 約445g

※シャフト重さはカット前の重量です。
※クラブ重さは参考値です。

ゴルフプライドM31ラバーグリップ
(ミズノオリジナル)(43ME88000)口径M60/49g バックライン有

Mizuno Pro FLI-HI アイアン
No. ロフト角
(度)
ライ角
(度)
バウンス角
(度)
FP
(mm)
長さ
(インチ)
バランス
3 19 59.5 0.0 2.7 39.0 D1
4 21.5 60.0 1.0 2.8 38.5

※FP=フェースプログレッション

OT iron 75
カーボンシャフト付

硬さ シャフト重さ 調子 クラブ重さ(No.4)
S 80g 約382g

※シャフト重さはカット前の重量です。
※クラブ重さは参考値です。

ゴルフプライドM31ラバーグリップ
(ミズノオリジナル)(43ME88000)口径M60/49g バックライン有

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