

キャロウェイゴルフ「クロム ソフト」ボールの性能を検証するため、
競技志向のアマチュアゴルファー8人を集めて試打テストを行った。
ラインアップされた3モデルはそれぞれ、どんなゴルファーに合うのか?



ソフトな打感と直進性に優れる「クロム ソフト」、適度なスピン性能と高い操作性を備える「クロム ソフト X」、スピンを抑えた強弾道を生む「クロム ソフト X LS」の3モデルを用意。
レッスンスクール「ゴルフテック」のYouTubeチャンネル「ミタナラバコウタロウ」で行われたコーチ約50人による投票では、「クロム ソフト X」が『使ってみたいボール』の1位に選ばれた。

ショットの弾道をキャロウェイスタッフが計測する「フィッティング」と、ショートゲームの感覚を確かめる「アプローチ体感」を3モデルのボールで実施。
総合的な評価により、それぞれのアマチュアが実際に使用したいと思うモデルを選んでもらった。



キャロウェイスタッフさんのおすすめはドライバー、アイアンともに数値の良かった「クロム ソフト X」でしたが、やわらかい打感が好みなこともあり「クロム ソフト」を選びました。
アプローチでは3モデルともスピンが効いて驚きましたが、「クロム ソフト」はウエッジでも一番やわらかい打感。普段は価格が抑えめのモデルで最も飛んだキャロウェイゴルフの「ウォーバード」を使っていますが、プロが使用する「クロム ソフト」はやっぱり違うなという印象です。


キャロウェイスタッフ解説
1Wは安定してスピン量が抑えられている「クロム ソフト」、アイアンはキャリーが出てスピン量も多い
「クロム ソフト X」のデータがベスト。1Wのデータもそん色のない「X」の方がマッチすると判断しました。



1Wの結果で「クロム ソフト X」が圧倒的に良かったですね。50ヤード前後のアプローチでも出球のイメージが合うように感じ、やわらかいけれど芯があるという不思議な感覚でした。
アイアンでは「クロム ソフト X LS」も良かったのですが、1Wはスピン量が不足してドロップ気味で、方向性も安定しませんでした。これまでは硬めの打感でスピン量が少ないボールが好みでしたが、選び方を間違っていたのかもしれません。


キャロウェイスタッフ解説
1Wにおいて「クロム ソフト」ではスピン量が多く、「クロム ソフト X LS」ではスピン量が少な過ぎ。明らかに「クロム ソフト X」が適正でした。アイアンも「X」の落下角度とスピン量が優れているので文句なしだと思います。



総合的にバランスが非常に良かったのが「クロム ソフト X」でした。「クロム ソフト X LS」との差はアイアンの感触ですね。ボクには「X」のやわらか過ぎず、手にちょっと硬さが残る感じがマッチした印象です。
アプローチでも、少し芯を感じられる打感がボールを押し出せていける感覚があって好みでした。トータルで常に80点以上のショットが出る安心感があります。


キャロウェイスタッフ解説
アイアンのスピン量は「クロム ソフト X」が最も多く、ボールコントロールも安定していました。1Wは「クロム ソフト X LS」が一番高さを出せて好結果でしたが、平均していいデータが出ていたのは「X」。一発の飛びか、安定性を取るかですね。



「クロム ソフト X LS」の若干、硬さがある打感が心地よくて合っていました。1Wのデータでは「クロム ソフト X」の方が安定していましたが、私の打ちたい、低くてランで稼げるボールは「X LS」の方が出やすく感じました。アプローチでもスピンが入り、よく止まる印象です。
3モデルに特徴はありますが、エッジが効き過ぎず、使いやすい範囲内でまとまっているので、季節やコースによって使い分けるのも面白いと思います。


キャロウェイスタッフ解説
1Wは「クロム ソフト X LS」が打ち出し角も高くて良かったのですが、アイアンのデータも考慮すると、スピン量が入り安定していた「クロム ソフト X」でもいいと思います。1Wとアイアン、どちらを重視するかのプレースタイル次第でしょう。



1Wに関しては圧倒的に「クロム ソフト X LS」でした。出球がイメージ通りに揃い、適正な飛距離も出ていたので、コースでも思い切って振れると思います。手元にしっかりと残る打感も好みでした。
アプローチでは3機種とも性能の高さを感じましたが、フィーリングは「クロム ソフト」が一番良かったですね。ただ、ショットのデータを見ると1Wもアイアンも「X LS」が良かったことが決め手になりました。


キャロウェイスタッフ解説
アイアンはスピン量が抑えられていた「クロム ソフト」か「クロム ソフト X LS」に絞られますが、1Wはスピン量が2000回転台と抑えめで、飛距離も安定して出せていた「X LS」の一択でした。




「今までミスショットだと思っていたのはボールのせいかもしれない」。テスターからは、3モデルの計測データに大きな差が出たことに驚きの声が上がった。ボール選びはそれだけ慎重になるべきだが、一般のアマチュアがこれだけの環境でじっくりとテストをする機会はなかなかないだろう。

そんな実情を踏まえ、今回フィッターを務めたキャロウェイゴルフの田野弘幸氏はまず「クロム ソフト」から試すことをすすめる。「ヘッドスピード(HS)が出ない方でも、コアをつぶしやすいボール。ツアーボールの中ではやさしく、幅広いゴルファーにマッチします」。これを基準に、よりしっかりとした打感やスピンコントロールを求めるなら「クロム ソフト X」。HSが速く、1Wで強いボールを打ちたければ「クロム ソフト X LS」。このように順を追ってトライすれば、誰もがベストのボールに近づくことができるはずだ。