グリップはクラブと身体が唯一触れる部分。実はクラブヘッドやシャフトを選ぶのと同じぐらい重要です。クラブの中でもっとも簡単にカスタマイズできるグリップをチューニングすれば飛距離や球筋など、あなたのゴルフが変わります。今こそ「RESPECT THE GRIP」。グリップにまつわるQ&Aを最新トレンドと合わせてご紹介します。
01グリップの重要性
01グリップの重要性
同じゴム製品としてクルマのタイヤと似ていて、すり減ってしまったらNG。定期的な交換が必要です。グリップはゴルファーの手とクラブをつなぐ唯一の接点で、スイングスピードからインパクト時のクラブフェースの角度まで、ティイングエリアからグリーンまで、すべてに影響を与えるからです。
グリップは、時間や使用状況によって摩耗する素材です。熱や汚れ、手からの脂はグリップを劣化させます。新しいグリップの摩擦力によるホールド感は、スイングの最中にクラブが滑ってしまうのではないかという潜在的恐怖感をなくし、クラブを軽くホールドすることができます。一方、摩耗したグリップだとクラブを強く握ってしまい、腕や手首に緊張を与え、正しいスイングを妨げて力やコントロールを失うことになります。
02グリップの種類と選び方
02グリップの種類と選び方
グリップの素材は大きく分けると、ラバー(ゴム)系タイプと樹脂系タイプ、ラバーの中に糸が練りこまれているコードタイプがあります。コード入りは握った感触は硬くなりますが、汗や雨でも滑りにくいのが特徴といえます。標準的な重さは50グラム前後ですが、20グラム台から80グラム台の重めのモデルもあります。
グリップ裏側についている縦に盛り上がったリブのことをバックラインといい、バックラインがあるとクラブを一定の位置で握りやすくなります。フェースを開いて構えることがあるウェッジなどではバックラインなしが良いケースもあります。グリップの太さは、「M60」(Mはメンズ、レディスはLと表記、内径0.60インチの意味)が一般的で、末尾に「X」があればバックラインあり、を示します。
02グリップの種類と選び方
グリップの感触は硬さ柔らかさのほかに、太いか細いか、バックラインがあるかないか、さらにグリップエンドからシャフトへ向かって細くなるテーパーがきついか緩いかで変わってきます。グリップが太ければ手首の動きが抑えやすくなり、方向性が安定しやすくなります。逆に細くすれば手首が使いやすくなるので、弾道を操作したい方にはおすすめです。
グリップの重量は、重くするとスイング中のヘッドが軽く感じられ、手元がぶれにくいため安定性が出ます。一方、軽くすればヘッドが重く感じられ、ヘッドが返りやすくなり、ヘッドスピードアップにつながります。グリップの重量を変えることでクラブ全体の重量バランス、振り心地が変わってくるので、クラブやシャフトと同じようにグリップも試打会などで体感してチューニングしてみるのがいいでしょう。
02グリップの種類と選び方
ツアーレベルで人気の高い定番の「ツアーベルベット」など、ゴルフプライドのグリップはプロからアマチュアまで幅広いゴルファーのニーズをサポートしています。「MCC」はハイブリッドテクノロジー(上側コード、下側ラバー)により、全天候型での安定性を向上しています。
「CPX」は最もソフトなパフォーマンスグリップで、アウトドア用品にも使われているキルティングを用いて溝を複雑にして雨や汗など水分に強くなっています。「CP2」はソフトなラバー素材を採用した好感触グリップ。軟らかな握り心地にもかかわらず、グリップエンドに搭載したコントロールコアによってグリップのねじれを低減。ソフトフィーリングとコントロール性能を両立した革新的なモデルです。
03トッププロが選ぶ理由
03トッププロが選ぶ理由
ゴルフプライドの製品がタイガー・ウッズ(ツアーベルベットコード)をはじめとした世界のトッププロ使用率ナンバーワンの理由は、その幅広いラインアップにあります。2023年のメジャー初戦「マスターズ」では、優勝したジョン・ラームをはじめ、トップ10に入った13人のうち12人(※)がゴルフプライドでした。
うち、ラームや2位のフィル・ミケルソンら5人が「MCC」。これは、大会が雨に見舞われたことも無関係ではなく、全天候型のグリップが効果を発揮したと考えられます。こうした海外の最新情報などもあって、日本のプロの間でももっとグリップの機能を利用したいという人が増えているのだと思います。
※ジョン・ラーム、フィル・ミケルソン、パトリック・リード、ビクトル・ホブラン、ザンダー・シャウフェレ(以上MCC)、ブルックス・ケプカ、ラッセル・ヘンリー、スコッティ・シェフラー、マシュー・フィッツパトリック(以上ツアーベルベット)、キャメロン・ヤング、コリン・モリカワ(以上Zグリップ)。