皆さんはゴルフグリップを交換した経験はありますか?
自分に合ったグリップを使えば悩みが解決でき、ゴルフのパフォーマンスも上がります。交換作業は意外に簡単。専門家2人の指導によるワークショップでアマチュアゴルファー4人が『ゴルフプライド』の豊富なラインアップから選んだグリップに交換。さらに実践ラウンドでの効果を体感しました。
教えてくれた人
- ゴルフガレージbyGDO上永谷店 クラフトマン安田孝樹さん
- GDOが運営するゴルフショップに勤務。ゴルフ歴は20年以上。もともとクラブいじりが好きで、シャフトやグリップの交換を趣味でやっていた。
- 日本フェイウィック ゴルフ営業部髙山康寛さん
- Golf Prideのグリップを輸入販売している日本フェイウィック勤務。同社は直接お客様にグリップの良さを伝える試打会などの活動も行っている。
STEP00準備するもの
新しいグリップ、グリップカッター、グリップ下巻き用両面テープ、はさみ、グリップ交換用溶液(ホワイトガソリンなど)、キッチンペーパー、溶液受け用の缶やトレー、ペン。
STEP01古いグリップをカット
グリップカッターでグリップ下部に切り込みを入れ、下からはいでいく。カッターの持ち方に注意。ポイントは「シャフトを傷付けないように、刃は立てないこと」(安田さん)。「古いグリップほどはがしやすい」とは参加者の声。
STEP02下巻きの古い両面テープを取る
シャフトには下巻きの両面テープが残っているので、きれいにはがす。こびりつきはドライヤーの熱などを使えばはがしやすい(熱に弱いカーボンは注意)。溶液を含ませたキッチンペーパーできれいに拭きとる。
STEP03新しい両面テープを巻く
新しいグリップとシャフトを並べ、両面テープを巻く長さを確認(グリップよりやや短め)してシャフトにペンなどでマーキング。巻き方は「タテ巻き」「らせん巻き」があり、参加者はタテ巻きに。「シャフト先端の穴は水やごみが入らないようにふさいで」(安田さん)
STEP04溶液をかける
まずはグリップのエンドを指でふさいで溶液を2~3センチの深さまで注ぎ込む。両端をふさいでグリップを振って溶液を内部にいきわたらせたら、シャフトに巻いたテープにかけ、さらに追加で溶液をまんべんなくかける。「溶液はケチらない」(安田さん)
STEP05グリップ取り付け
「ここからは早さがポイント」(安田さん)。溶液が乾き始める前に一気に取り付ける。壁などを使ってしっかり押し付けて入れ込む。「スチールシャフトは押しすぎるとグリップが切れてしまうので要注意」。最後は長さと向きを調整して、流れ出た溶液をふき取って完成。乾燥するまでの時間は溶液によって異なるのでご注意を。
グリップ交換体験の感想は―
ハードルが下がった感じ!
「グリップが細いとヘッドがあらゆる方向に動く可能性があります」と髙山さんからのアドバイスでユーティリティを『MCCプラス4』のミッドサイズにリグリップした赤羽寛孝さん。「プロにお任せするものだと思っていたけど、道具があれば自分でもできる。グリップ交換のハードルが下がったのでほかも試してみたい」
自宅でもやりたくなりました!
元ゴルフ部でベストスコア67の高木康誠さんは「ウェッジはフェースを開いたりしたいけど手元はあまり動かしたくない」と希望。ウェッジ2本のグリップを最もソフトな『CPX』に交換。ショップでクラフトマンの作業を見たことはあったものの、自分で交換したのはこの日が初めて。「とても楽しかった。これからは自分でやりたくなった」とチューンアップに熱が上がりそう。
お下がりクラブが愛着わくマイクラブに!
100切りが目標の海保希さん。「グリップは信じられないくらいツルツルでどの番手も交換したいです」と希望して、アイアンのグリップをシャフトに合わせて『CP2』のアンダーサイズに交換。新色ピンクの新グリップを手にして「可愛いデザインで気分も上がります」と笑顔も。「お下がりクラブがマイクラブになったようで愛着がわきます」
それほど神経質にならなくていい!
ゴルフ歴25年の森伊知郎さんは、手が大きい(グローブサイズ26センチ)ので、なかなかしっくりくるグリップがないのだとか。「ドライバーを思い切り叩きたい」との希望で、髙山さんから提案されたのは、『CP2』のジャンボサイズ。不器用を自覚しているそうでカットやテープ貼ることに苦労していましたが、「それほど神経質にならなくていいですよとアドバイスもあって、これからは自分でやってみようという気になりました」
さあ、実践。効果の程は―
- 高木さん
- 指先の触れる部分が柔らかいので、指からくる今までにないものを感じました。この球を打ちたい、打てるなとイメージがわいて、実際に再現できました。
- 海保さん
- そんなに変わらないだろうと思っていたんですが、全然違った。感動です!ゴルフ熱が上がってラウンドも練習もどんどん行きたいです。
- 赤羽さん
- 右手の力が強かったのを、マイナスが発生しないようにしてくれました。元のグリップだとかなりフリーに使えていたので違いがわかりました。
- 森さん
- 力を入れても大丈夫という安心感があるから振っていけます。ミスの幅も大きく減りますね。フェアウェイウッドのグリップを太くするのもありですね。
ゴルフプライド担当 髙山さんの総括
グリップ交換について髙山さんは、「ドライバーからウェッジまで必ずしも同じグリップにする必要はありません。
フルショットで距離を出したいドライバーと、コントロールショット中心のウェッジではスイングの目的が違うので、それに合ったグリップにするのもありです」と解説。
これまであまりグリップに関心を持っていなかったゴルファーにも「古いクラブでも新しいグリップに交換すると、新しいクラブを持った気分になります」とチューンアップをおすすめ。
「同じタイプのグリップでもカラーの種類があるので、ウェアに合わせてファッション感覚で選ぶというのもいいと思います」。
手軽にできるグリップ交換。ぜひみなさんもトライしてみてはいかが。
COMMENT
ゴルフガレージbyGDOでは、ゴルフプライドのグリップを豊富に取り扱っており、簡単なグリップ交換キットも販売しています。また、自分でグリップ交換が不安な方は、店舗のクラフトマンが対応してくれます。
グリップ交換アイテムを見る気軽に相談してみてください。