「Mizuno Pro」から「241」、「243」、「245」が新登場。従来モデルの肉厚や重心を調整し、さらにソリッドな打感を追求した「241」、進化した鍛造技術を駆使し軟鉄だけでなく高強度素材「クロモリ」を採用し、軟鉄鍛造と変わらないフィーリングに仕上げた「243」と「245」。アイアンにこだわるアマチュアゴルファーを納得させるラインアップが揃った。
ミズノのアイアンといえば、唯一無二の打感が最大の特徴だ。
1本の丸棒をフェースからネックまで一体成型するミズノ独自の鍛造製法。
ヘッドからネックまでの鍛流線（金属の繊維）を途切れさせないことで、フェースとネックを溶接したアイアンでは得られない打感の良さを味わうことができる。
さらにグレインフローフォージドHD製法では打球部に鍛流線を密集させることで、打球音を長く響かせている。
従来は、軟鉄素材にこの製法を採用してきたが、鍛造技術を進化させ、現在は加工が難しいとされる材料の鍛造も可能にしている。
進化した鍛造技術を用いて開発されたのが、「Mizuno Pro 245」。採用されたクロムモリブデン鋼（クロモリ）は、航空機の胴体部などに使われる高硬度、高強度で靭性に優れた素材となる。
加工しにくい素材だが、技術力を駆使してフェース・ネック一体構造にし、ミズノらしい打感の良さを継承しながら、フェースの反発性能を高めている。
「245」は4Iから8Iまで、「243」も4Iから7Iまでクロモリを採用し、打感と飛距離性能が両立している。また「241」も、従来の軟鉄鍛造のマッスルバックらしい操作性、打感が特徴となる。
52歳、ゴルフ歴17年
ドライバーヘッドスピード45m/s、平均スコア83
昔からマッスルバックを愛用。コンパクトなヘッドの方がシャープに振れるイメージを持っています。ただ、年齢を重ねるにつれ、シビアなクラブがしんどくなってきており……。
そんな私には「Mizuno Pro 245」がピッタリでした。
中空アイアンはヘッドサイズが大きいモデルが多いのですが、「245」のサイズ感は好みです。実際に打つと、球が上がりやすく、つかまりも抜群。自分のロングアイアンでは右ペラが出ますが、「245」は手応えのあるインパクトを味わえました。
46歳、ゴルフ歴20年
ドライバーヘッドスピード43m/s、平均スコア90
顔と打感が好きで、ミズノの軟鉄鍛造アイアンを使用しています。「Mizuno Pro 241」と「Mizuno Pro 243」は好きな打感でした。試打後に「243」が軟鉄ではなく、クロモリの鍛造と聞きました。クロモリはもっと弾き感が強い打感だと思っていたのでビックリです。
「243」は顔も打感も良いのに、マイクラブより1番手上の飛距離性能と球の上がりやすさがあります。また、寛容性が高く、芯を外しても飛距離をあまりロスしないので、実戦で使ってみたいです。
47歳、ゴルフ歴16年
ドライバーヘッドスピード47m/s、平均スコア73
「Mizuno Pro 241」を気に入った理由は、ソールの当たり方や、打感が心地良かったからです。ソールがフラットなモデルだと「パン！」と気持ちいい音がする反面、地面に刺さることもあります。逆に、ソールが丸く削れていると、ソールの当たり方に手応えがなく、フィーリングが良くありません。
その点「241」は良い音がするし、手応えのある抜け感があります。打っていて気持ちいいです。顔の良さ、操作性の高さなどは、「さすがミズノのマッスルバックアイアン」という完成度です。
ミズノらしい打感の良さが向上
幅広い層が選べる3モデル
3モデルに共通して感じたのは、前作より打感がソフトになり、ソールの抜けの良さが向上していることです。「Mizuno Pro 245」は、飛距離性能も寛容性も高い中空構造。アベレージゴルファーでも使えるやさしさがあるのに、見た目はマッスルバックなので所有感もあります。
「Mizuno Pro 243」は飛距離性能と寛容性、操作性がバランス良く融合された印象。アベレージからシングルゴルファーまで幅広くオススメです。「Mizuno Pro 241」は操作性が抜群でスピンも入りやすいので、ピンをデッドに狙えます。中上級者にとって頼もしい武器です。
今回のニューモデルに興味を持った方は、同時期にアイアン型ユーティリティ「Mizuno Pro FLI-HI」と、新ウェッジシリーズ「T24」も発売されるので、ミズノアイアンの性能やフィーリングの良さを実感してもらうと良いと思います。
PROFILE
神奈川県出身。
横浜高校、日本体育大でゴルフ部に在籍。
卒業後はレッスンプロの道に進み、TPI（レベル1）を取得。現在はGOLFTEC横浜店でレッスン活動を行っている。