GDO
Titleist

#

PGAツアーでトップの使用率を誇るタイトリストのアイアン。
その新作が発売され、注目しているゴルファーも多いはず。
そこで、新しい「T100」「T150」「T200」「T350」の性能をゴルフライター鶴原弘高さんが解説。
さらにアマチュア4名にタイトリストのフィッティングを受けてもらい、どのモデルを使うべきか、
どう組み合わせるべきかを探った。

ゴルフライター鶴原さんが解説

NEW「Tシリーズ」の
性能と進化ポイント

鶴原 弘高Golf Writer

ゴルフライターとして、ゴルフクラブや用品についての取材とレビュー記事を多く担当。
自身も長年、タイトリストのアイアンを愛用している。

  • T100

    前作よりもソリッドさが増した
    ツアーアイアン

    ジョーダン・スピースを筆頭に多数のPGAツアー選手が使用しているモデル。精悍なルックスのハーフキャビティながら、ヘッド下部のトゥとヒールに高密度のデュアルタングステンウェイトを内蔵。

    このおかげで弾道の操作性がありつつ、適度な安定性をもたらしてくれるのが魅力です。新しい「T100」は、前作よりも打感がクリアになり、進化したソールの抜け感を含めてフィーリング面でよりソリッドな印象を受けるモデルに仕上げられています。

    T100評価
  • T150

    「T100」の性能を維持しつつ、
    少し飛ばせる中上級者向け

    前シリーズにあった「T100・S」の後継にあたるモデル。「T100」よりも2度、ストロングロフトに設定されていて、バックフェース部にはボールスピードを高めるための「マッスルチャンネル」というポケットキャビティ構造が採用されています。

    ヘッドの見た目を「T100」と比べると、わずかにトップブレードが厚く、ソール幅も広め。「T100」の基本性能はそのままに、弾道の高さを維持して少し飛ばせるモデルになっています。

    T150評価
  • T200

    小ぶりヘッドにハイテクを内蔵した
    プレーヤーズ・ディスタンス

    「T100」や「T150」と変わらないぐらい小ぶりでシャープな雰囲気ですが、ヘッド内部には前作よりも進化した「マックスインパクトテクノロジー」が採用されています。

    このハイテクのおかげでオフセンターヒット時でも飛距離が落ちづらく、直進性が高くなっているのが特長。実際に打ってみると、見た目以上のやさしさが感じられるはずです。前作よりも打感がソリッドになっていて、フィーリング面でも大きく進化しています。

    T200評価
  • T350

    いつも同じ球で、まっすぐに
    高弾道で飛ばせるハイテク・アイアン

    前シリーズまでは「T300」というモデルでしたが、新シリーズでは「T350」になりました。T300同様、安心感のあるヘッドサイズで、しっかりとオフセットも付けられていますが、構えてみるとすっきりとした印象。

    「T200」と同じようにヘッド内部には「マックスインパクトテクノロジー」が採用されていて、ミスヒット時の許容性が高く、なおかつ「T200」よりも格段にヘッド自体がブレづらい。常に曲げずに高弾道で飛ばしたい人に最適です。

    T300評価

NEW「Tシリーズ」の総評

グリーンでボールを
止められる性能、
コンボセットにしても使いやすい

アイアンショットはグリーンを狙って打つものなので、グリーン面に対してボールが鈍角に着弾して、しっかりとグリーン上にボールを止められる性能が必要。その基本性能がきちんと「Tシリーズ」のどのモデルにも備えられています。そんな前提で、操作性を重視するプレーヤーは「T100」、その「T100」よりも少し飛ばしたい人は「T150」、さらにミスヒット時の許容性を追求するなら「T200」、さらなる寛容性を求める人は「T350」、という選び方ができるようになっています。
「Tシリーズ」全体では、どのモデルも前作より打感が良くなっているところや、番手によって異なるモデルを組み合わせるコンボセットにしても使いやすいヘッドサイズや形状、ロフト構成に仕上げられているところもポイントです。

スコアを向上できるモデルはどれ?

アマ4名がアイアン
フィッティング
を体験

タイトリストのクラブフィッティングを体験したアマチュア4名が、どういった理由でどのモデルを選んだのかをレポート。
フィッターのコメントと、現場に立ち会ったライター鶴原さんの解説も合わせてご紹介!

フィッティングを
担当してくれたのは

小林 直樹さん

タイトリスト
フィッティングスペシャリスト

小林 直樹さん

赤羽さん

Tester 01 赤羽 寛孝さん

ゴルフ歴:10年・平均スコア:95

アイアンの精度を上げて
80台でラウンドしたい

フィッティング結果、ベストマッチは

T200 #6〜PW、48°
×
N.S.PRO 105T

赤羽さん

赤羽さん

「T200」は十分にシャープ感がありつつ、「T100」や「T150」よりも少し安心して構えられるのがいいですね。自分のアイアンよりもキャリーで4ヤードも飛距離が伸びたうえに、しっかりとスピンが入った高弾道で飛ばせていたのでビックリしました。「T200」は見た目がカッコいいのに、やさしく打てるアイアンですね。
小林さん

小林さん

ご自身のアイアンでは7番でもスピン量が5000回転未満となっていて、グリーンにボールを止めるために必要な落下角が得られていませんでした。「T200」の試打測定ではボールスピードが2m/s上がり、スピン量も6000回転台になって適正な落下角度に。ただ、5番になるとボールを止めるのが難しくなってくるので、6番からのセッティングを推奨させていただきました。
鶴原さん

鶴原さん

赤羽さんが普段使っているアイアンは、7番のロフト角が31度のもの。「T200」はそれよりも0.5度ロフトが寝ているにも関わらず、キャリーで飛距離をアップできていました。これは「T200」に採用されているフェースの反発性能が高く、ボールスピードが速いからこそのメリットです。
7番アイアン データ

横にスライドしてご確認いただけます。

  ボールスピード 打ち出し角 総スピン キャリー 総距離 落下角度 最高到達点
マイクラブ #7 46.3m/s 17.5° 4689rpm 145yd 159yd 39.9° 22yd
T200 #7 48.2m/s 19.3° 6009rpm 149yd 160yd 45.1° 27yd
高澤さん

Tester 02 高澤 陽介さん

ゴルフ歴:16年・平均スコア:94

飛距離のバラつきを抑えて
“ベスグロ”を更新したい

フィッティング結果、ベストマッチは

T150 #5・T100 #6〜PW
×
N.S.PRO MODUS3 TOUR 115(S)

高澤さん

高澤さん

これまでは見た目と印象だけでクラブを選んでいたので、本格的なフィッティングや打ち比べは初体験。アイアンでもモデルによってこんなに結果が違うとは思いませんでした。「T100」は構えやすいうえに、打感がすこぶるいい! ラクに飛んでくれる「T200」も魅力的でしたが、「T100」を使ってもっと練習を頑張ろういう気持ちになれました。
小林さん

小林さん

お使いのアイアンが7番で34度のアスリートモデルだったので、それと同じロフト角の「T100」を最初にオススメしました。ラウンドでは時折フックのミスが出るとのことで計測してみると、ライ角が高澤さんには合っていませんでした。ライ角を2度フラットして先端が硬めのシャフトを試打してもらったところ、方向性と飛距離が安定するようになりました。
鶴原さん

鶴原さん

高澤さんのスイングにライ角とシャフトを合わせた「T100」は、ご自身のアイアンよりもボールスピードが1m/sアップ。ただし、5番アイアンになると6番とのボールスピードの差があまり出ていなかったため、フィッターさんから5番だけを「T150」にする提案がなされました。こういった細かい部分まで見てもらえるのも公式フィッティングならではです。
7番アイアン データ

横にスライドしてご確認いただけます。

ボールスピード 打ち出し角 総スピン キャリー 総距離 落下角度 最高到達点
マイクラブ #7 47.1m/s 22.7° 6584rpm 143yd 152yd 48.5° 31yd
T100 #7 48.1m/s 23.5° 6060rpm 148yd 157yd 49.5° 34yd
T150 #5 51.0m/s 18.0° 4124rpm 168yd 183yd 42.8° 28yd
齋藤さん

Tester 03 齋藤 健太郎さん

ゴルフ歴:8年・平均スコア:90

アイアンの弾道を
高くしたい

フィッティング結果、ベストマッチは

T200 #5・T100 #6〜PW、50°
×
N.S.PRO 105T

齋藤さん

齋藤さん

人気がある国内メーカーのアイアンを使っていたのですが、思ったよりも球が上がらないので悩んでいました。フィッターさんにオススメされた「T100」を打ってみたところ、同じように打っても高さが出せるようになり、高弾道のおかげで難しさも感じません。今までよりもロフト角が寝ているのに、数ヤードしか飛距離が落ちないことにも驚きました!
小林さん

小林さん

お使いのアイアンは、7番で31度のセミアスリートモデル。これだとスピン量が4500回転程度にとどまり、グリーンに止められる落下角度にはなっていませんでした。齋藤さんのスイングをチェックして、球を上げるためにはボールスピードよりもロフト角が必要なタイプだと判断。そこでロフト角が立っていない「T100」をオススメさせていただきました。
鶴原さん

鶴原さん

基本的に「T100」は、操作性のいい上級者向けモデル。とはいえ、齋藤さんのように弾道の高さを出すために「T100」が最適モデルになる例もあります。結果的にロフトの立った自分のアイアンよりも打ちやすくなり、コースでも結果を出しやすくなっています。このあたりは実際にフィッティングを受けて、各モデルを打ち比べないと分からない奥深い部分です。
7番アイアン データ

横にスライドしてご確認いただけます。

ボールスピード 打ち出し角 総スピン キャリー 総距離 落下角度 最高到達点
マイクラブ #7 50.4m/s 19.1° 4584rpm 160yd 170yd 46.1° 30yd
T100 #7 49.1m/s 19.9° 5564rpm 154yd 165yd 46.1° 30yd
T200 #5 52.4m/s 16.2° 3385rpm 179yd 197yd 39.7° 26yd
宮城さん

Tester 04 宮城 学さん

ゴルフ歴:20年・平均スコア:89

ロングアイアンは使いたいが、
もっとラクにゴルフしたい

フィッティング結果、ベストマッチは

T200 #4・T150 #5〜PW
×
KBS TOUR 110(R)

宮城さん

宮城さん

自分のアイアンと同じロフト設定なのに、「T150」はキャリーで8ヤードも飛ばせました。そのうえ自分のアイアンよりも高弾道なのでビックリ。これがアイアンの進化なんですね。フィッターさんがボールスピードの差を考えて、4番アイアンには「T200」を推奨してくれました。こちらも高弾道でやさしく打てます。すっきりしたヘッド形状も気に入りました。
小林さん

小林さん

宮城さんのパワーとスキルなら十分に「T100」も候補ですが、ラクにゴルフを楽しみたいとのことで、飛ばしやすい「T150」をオススメしました。ロングアイアンも使いたいとの要望があったので、ミスヒットに強い「T200」の4番をチョイス。これまでは狭いホールのティショットだけで使われていたようですが、今後はグリーンを狙うショットでも使えます。
鶴原さん

鶴原さん

ラクに打ちたいという思いから90グラム台の軽量スチールシャフトを好んで使われていたようですが、野球経験者の宮城さんには明らかにアンダースペック。球筋がバラける原因にもなっていました。フィッターさんもその点を見抜いて、現状よりも重く、なおかつラクに振れる感覚が得られる軟らかめのシャフトを推奨されていました。これが大正解でした!
7番アイアン データ

横にスライドしてご確認いただけます。

ボールスピード 打ち出し角 総スピン キャリー 総距離 落下角度 最高到達点
マイクラブ #7 50.4m/s 19.1° 5584rpm 160yd 170yd 46.1° 30yd
T150 #7 52.0m/s 19.4° 5074rpm 168yd 180yd 46.8° 33yd
T200 #4 57.6m/s 13.5° 4074rpm 196yd 211yd 41.3° 29yd

ご感想をお聞かせください

お楽しみいただけるコンテンツをお届けするため、アンケートの協力をお願いしております。
今後の特集記事の参考にさせていただきます。(回答時間ー約30秒)

タイトリスト

最新情報

PAGE TOP