光学機器メーカーのキヤノンがゴルフ用レーザー距離計「PowerShot GOLF」を発表した。望遠鏡倍率 最大12倍のデジタルズーム機能や距離情報を写しこんだ動画・静止画撮影機能など、キヤノンならではの特長が満載。この高機能モデルをフル活用する方法は?ツアープロキャディの進藤大典さんに聞く。
1980年生まれ。東北福祉大卒業後、2003年からプロキャディとして活動。国内ツアーで片山晋呉らトッププロのキャディを務めた後、2013年から松山英樹の専属キャディとしてPGAツアーへ。現在はトーナメント解説やゴルフ番組出演など多岐に渡って活動している
「PowerShot GOLF」の大きな特長のひとつが、6倍と12倍(デジタルズーム)の望遠鏡倍率を搭載したズーム機能。「200yd以上先のライの状況までクリアに見えます。例えば、狙いどころ付近の芝が長そうなら『ランが出ずにボールが止まるかも』など、事前に予測することができます」(進藤さん)
また、手ブレ補正も搭載されており距離測定がしやすく、測定完了時はバイブレーション機能(※)で知らせてくれる。瞬時に距離が測れ、狙いどころの状況も観察できるのでプロキャディも認める使い勝手の良さが魅力。
※動画撮影中は振動しません。
距離計に関するアンケートを集計したところ、「狙い所の状況を確認したい」、「遠くのライまで見える機能が欲しい」などの声が多かった。ゴルファー待望のズーム機能をPowerShot GOLFが実現!
距離情報とともに、風景や音声をデータとして記録できる撮影・録画機能を搭載。「撮影しながら『7番アイアンで打ちます』などの声を入れておけば、ラウンド後にどんなシチュエーションでどんなショットを打ったかを思い出しやすくなるので、次回のラウンドに向けて効率的な振り返りができます」(進藤さん)
またズーム機能を活用して撮影・録画機能を使用すれば、遠距離から前の組のプレーを記録に残すことも可能。プライベートコンペなどで振り返り時に活用でき、SNSの投稿用データとしても使用できる。
※MicroSDカード、USB Type-C対応
※Wi-Fi非搭載
ズーム機能と撮影機能のほかにも、スロープ補正機能(高低差を考慮した距離の算出)やIPX4相当(※1)の防滴性能など、ラウンドに便利な機能もしっかり搭載されている。また、スロープ補正機能をオフにすると、ライトが点灯して外部からも分かるので、競技使用も可能となる。(※2)
「こんなに機能が充実しているのに、約151g(メモリーカード含む)と軽量で、手のひらに収まるコンパクトサイズ(約91.2mm×58.9mm×31mm)。ポケットに入れたままでも違和感なくプレーできます」(進藤さん)
持ち歩いても邪魔にならず、使いたい時だけポケットから取り出せばよいので、レーザー距離計を置き忘れてしまう心配も減ります。
※1
※2
「距離計はプロや上級者が使うもの」と思っているゴルファーもいるが、「一般ゴルファーにこそ「PowerShot GOLF」を使ってもらいたい」と進藤さん。
「自分のキャリーの距離を把握することはもちろん大切ですが、ミスした時の距離を知っておくとスコアをまとめやすくなります。例えば、ナイスショットの時は150ydだけど、自分がよくやるミスショットの時はどれくらいの距離になるのか。この差を把握しておけば、ミスしても大ケガをしないマネジメントができます」
また、「グリーン上でボールからカップまでの距離を計測すれば、歩測する必要がありません。距離が正確に分かる上、スムーズに進行するためのプレーファストにも繋がりますので、『PowerShot GOLF』はゴルフIQを高めてくれるアイテムです」と進藤さんは活用をオススメしてくれた。