ヤマハの新ドライバー「INPRES DRIVESTAR」は同社では初めてカーボンフェースを採用し、
飛距離性能に特化したモデル。
その実力を知るためにアマチュアゴルファーを集めて、
自己最高飛距離更新にチャレンジしてもらったところ、結果は想像以上だった。
ヤマハの新ドライバー「INPRES DRIVESTAR」は同社では初めてカーボンフェースを採用し、
飛距離性能に特化したモデル。
その実力を知るためにアマチュアゴルファーを集めて、
自己最高飛距離更新にチャレンジしてもらったところ、結果は想像以上だった。
「TYPE/D」はドロー、「TYPE/S」はストレートの意味を込めています。ともに軽量クラブで、TYPE/Dはしっかりつかまり、TYPE/Sはつかまりすぎず、真っすぐ飛ばせます。TYPE/Sの方が難しいと思われがちですが、総重量(フレックスSが289g、SRが283g、Rが279g)はまったく同じ。主な違いはヘッド形状やつかまり具合です。TYPE/Dは少し大きく、TYPE/Sはやや小ぶり。どちらもやさしくつかまるクラブです。
カーボンフェースの役割が大きく、横、縦、斜めと8方向に積層したカーボンシートにより、フェース広範囲で強度が増しています。スイートエリアを外しても高初速での飛びが期待でき、打音の分散も少なく、カーボン特有の抜けた音もありません。飛距離やスライスの悩みがある方にはTYPE/Dがおススメで、TYPE/Sはつかまりすぎないのでパワーのある方にも満足いただけるはずです。
舞台は弾道計測システム、トップトレーサー・レンジを導入している練習場。フリー計測やクラブ別計測でショットデータの分析のほか、ニアピン、バーチャルゴルフなど多彩なモードで楽しみながらプレーできる。使用ドライバーは2タイプ(シャフトは「SPEEDER NX for Yamaha」)から、ヤマハの担当者によるフィッティングでチョイス。いざ本番(10球)のドラコンモードで挑戦へ。
ゴルフ歴:26年 ドライバーHS:40m/s
平均飛距離:230yd
試打クラブスペック・結果
TYPE/S 10.5度 フレックスSR
最高飛距離:258yd
(ベスト3 平均:253yd)
担当者の声:初めて打ったクラブとは思えないほどの安定感と飛距離。素晴らしい数字だと思います。
ゴルフ歴:13年 ドライバーHS:不明
平均飛距離:200yd
試打クラブスペック・結果
TYPE/D 11.5度 フレックスR
最高飛距離:225yd
(ベスト3 平均:222yd)
もともとドロー系で、最近フェード系が多くなって気持ち悪さが…。ドローでつかまえて球を飛ばしたい。TYPE/Dは、ボールがふけ上がらないし、打感もくいついて弾いてくれる。前に飛んでいる感じがして、気持ち良く打てる。打音を聞いても、芯に当たってないな、というのがなかった。
担当者の声:TYPE/Dは慣性モーメントが大きく打点ブレが少ない。少し先が動くシャフトで、つかまりやすくなっている効果が出ています。
ゴルフ歴:8年 ドライバーHS:42m/s
平均飛距離:230yd
試打クラブスペック・結果
TYPE/S 10.5度 フレックスSR
最高飛距離:262yd
(ベスト3 平均:245yd)
万年スライサーで、ドライバーが苦手。今使っているのと同じカーボンフェースなので気になっていた。飛距離が期待できるTYPE/Sを打ったが、自分のクラブより弾き感があった。タイミングが合って芯に当たったら飛ぶ、という感覚も。締まった音で、落ち着いた音が好きな人にはいいと思う。
担当者の声:打っている球が右傾向だったので、ヘッドの安定感、曲がりにくさ、つかまりやすさでTYPE/Dを選んでも良かったかもしれません。
ゴルフ歴:20年 ドライバーHS:45m/s
平均飛距離:240yd
試打クラブスペック・結果
TYPE/S 9.5度 フレックスS
最高飛距離:279yd
(ベスト3 平均:276yd)
ドライバーが苦手で、ミート率を高めるため今使っているのは短尺。長いクラブは振りにくいと思っていたが、TYPE/Sを選んでもらって振りやすかった。構えやすくて、シャフトも結構走る。振り遅れそうなところで、戻ってきてくれた。ミスショットをしてもそこまでヘンな当たりが出ないし、スライスしても曲がり幅が抑えられていた。
担当者の声:ヒールに当たっても距離が十分出ているのはフェースの効果。渡邉さんの打球は右左の回転が少なく、ストレートな弾道でした。
ゴルフ歴:30年以上
ドライバーHS:42m/s
平均飛距離:220yd
試打クラブスペック・結果
TYPE/D 10.5度 フレックスS
最高飛距離:239yd
(ベスト3 平均:237yd)
小ぶりなTYPE/Sは、当たった時の飛びがいい。TYPE/Dはちょっと右に行ってもフェアウェイに残ってくれる。いい結果を出すならTYPE/S、安定感を出すならTYPE/D。両方ほしいぐらい。
担当者の声:コースに出ると緊張感があるシーンも多いので、オートマチックに打てるTYPE/Dがおススメです。
ゴルフ歴:14年
ドライバーHS:43m/s
平均飛距離:230yd
試打クラブスペック・結果
TYPE/D 10.5度 フレックスS
最高飛距離:246yd
(ベスト3 平均:222yd)
マン振りせずに打って行った方が良さげだった。TYPE/Dはやさしくて安定感がある。スライサーには曲がり幅を軽減してくれるクラブだと思う。
担当者の声:形状的に少し大きめのヘッドでも問題ないということで、より安心感のあるTYPE/Dを打ってもらいました。
ゴルフ歴:10年
ドライバーHS:43m/s
平均飛距離:250yd
試打クラブスペック・結果
TYPE/D 10.5度 フレックスS
最高飛距離:277yd
(ベスト3 平均:273yd)
TYPE/Dはヘッドが大きめで、意識しなくてもヘッドが走った。安心してハイドローを打てたのは初めて。カーボンフェースの弾き感もいい。ミスショットを限りなく減らせる気がした。
担当者の声:ヘッドのターンが強くチーピンが出るということで、慣性モーメントの大きいTYPE/Dを選択。しっかりつかまりつつ、ヘッドのターンは緩やかなのできれいなドローで飛びました。
[ テクノロジー ]
三菱ケミカルと共同開発した8軸積層カーボンフェースを搭載。フェースの広範囲でボール初速の向上を実現。
カーボンフェースによる軽量化に伴い、バック側にウェイトを配置することで、最高クラスの縦横慣性モーメント(TYPE/Dは約 10000g・㎠、TYPE/Sは約8600g・㎠)が、インパクト時の打点ブレにも強さを発揮する。
ドライバーと同様、ヘッドが少し大きめのTYPE/Dとやや小ぶりなTYPE/Sの2種類。より飛距離性能が上がって、長さを(0.25インチ)短くしているのが特徴。オートマチックに打ちたい方はTYPE/D、操作性を求める方はTYPE/Sと好みやタイプに合わせて選べます(担当者)
反発性能の高い高強度素材とカーボンクラウンの組み合わせで、高弾道と安定性を実現。カーボンクラウンの採用により生まれた余剰重量を活用して低重心化。クラブ長は前モデルより0.5インチ短くしながらも、飛距離性能がアップ。
撮影協力:横浜スパークゴルフクラブ
━ 芯を外しても飛んでくれる!
年をとったせいか飛距離が落ちている。長年愛用の1Wで、フォームを改造したらスライス気味に。TYPE/Sはマイクラブと比べると飛ぶ。ちょっと芯を外しても飛んでくれる。球がつかまって、弾き感もいい。打音もカーボンかチタンかわからないほど。数字が良すぎてウソっぽいぐらい。