ギアマニア小林伸太郎プロのお墨付き 新生「TW767」

HONMAのT//WORLD(ツアーワールド)が圧倒的なやさしさを兼ね備えて生まれ変わった。『TW767』シリーズのドライバーは、パーシモン時代から培ってきた伝統と最新のテクノロジーにより、プロや上級者が求める高性能とアマチュアが求めるやさしさを同時に実現した意欲作。

HONMAを愛用し、ギアマニアを自任する小林伸太郎プロがその真価を解説。さらにアマチュアゴルファーにフィッティングを施してもらった。

小林 伸太郎

小林 伸太郎

(こばやし・しんたろう)

1986年生まれ。群馬県出身。東北福祉大卒。「日本ジュニア」、「日本アマ」優勝。2009年プロ転向。22年「For The Players By The Players」でツアー初優勝。ツアー通算1勝。

小林プロによる解説動画

小林プロ解説

COMMENTARY

2段階、いや3段階やさしくなった

  • 「プロが求める性能を追求した結果、アマチュアには難しい面もあったT//WORLDが2段階、いや3段階やさしくなりました」と小林プロ。ただ、T//WORLDという名前をそのままにアマチュア向けのモデルになったわけではない。

    「ツアープロも世代交代が進んでやさしいモデルを選ぶ選手が増えてきました。これが現代のツアープロが求めるクラブでもあるんです」。一般のアマチュアゴルファーからツアープロまで、幅広い層に対応するのがTW767だ。

ドライバーは3モデル

  • 左からTW767、TW767 LS、TW767 MAX

    やさしいモデルという位置づけのTW767 MAXは投影面積とつかまりが最大。「従来のつかまるドライバーはフックフェースになっていましたが、今回は一切それがありません。顔についてはプロが使用していてもおかしくないモデル」

  • スタンダードモデルのTW767は3モデルの中で最大の慣性モーメント(MOI)を誇る※1。同モデルのプロトタイプを使用中の小林プロは「芯が大きいので速く振ることに意識を向けられる」と選択理由を説明する。

    TW767 LSはヘッド体積450㏄とわずかに小ぶり。「LSと付くモデルではHONMA史上最もやさしい」といい、操作性とやさしさを両立したモデルとなっている。

    ※1:カーボンをチタンでサンドイッチする新構造「カーボンロールテクノロジー」により、ヘッドの上下左右10K(10,000g・㎠)超え(TW767、TW767 MAX)。HONMA史上最大のMOIを実現。フェース素材にはβ系チタンを使用し、フェースのどこに当たっても曲がらないやさしさと高初速による飛距離性能が期待できる。

フィッティングのすすめ

  • 3モデルをゴルファーのタイプ別に分けると「スライスをなんとかしたい、これからストレートにしたいという方にはMAX、風に強い少し低い球が打ちたい、クラブが下から入る傾向がある人にはLS、それ以外の多くの方にはTW767がフィットすると思います」

  • カスタムシャフトは赤がEZ-A、青がEZ-P、シルバーがEZ-Z

    シャフトは『VIZARD EZ-Series』の4機種から選択できる。ヘッドとシャフトを一体設計しているHONMAの強みだ。いずれもやさしさを感じられるのが特長で「つかまりやすさでいうとEZ-C(標準)、EZ-A、EZ-Z、EZ-Pの順。ぜひフィッティングをおすすめします」

小林プロによる
フィッティング

FITTING

最高レベルの飛距離性能とやさしさを兼ね備えたTW767シリーズ。
年齢やゴルフ歴、レベルの違う3人のアマチュアゴルファーに、小林プロのフィッティングを体験してもらった。

細谷 祐生さん

細谷 祐生さん(48歳)

ゴルフ歴:32年 平均スコア:77 
HS:41~42m/s

選んでもらったモデルは?

ヘッド:TW767 LS(ロフト角:9度)
シャフト:VIZARD EZ-P(フレックスS)

小林プロのフィッティング解説

  • 「コースに出るとティショットが左右にばらつく」のが悩みという細谷さん。「ある程度スピン量がある方が安定する」のでスタンダードモデルのTW767から試打してもらうと、つかまり過ぎる傾向。「フェードを安定させたい」という希望に合わせ、やや小ぶりでフェードもストレートも打てるTW767 LSに。

  • さらにつかまりを抑えるため、シャフトはVIZARD EZ-C(中調子)からVIZARD EZ-P(中元調子)へ。「シャフトをフラット方向に調整※2して、バックウェイトもフェードポジションに変えて、“マックス・フェード設定”にしてデータはどれも適正数値になりました」
  • クラブスピード

    41.9

    m/s

    ボール初速

    62.5

    m/s

    打ち出し角

    11.1

    スピン量

    2713

    rpm

    最高到達点

    23.3

    yds

    キャリー

    222.6

    yds

    総飛距離

    252.5

    yds

    ※2:HONMA独自の調角機能「NON-ROTATING SYSTEM」により、付属のトルクレンチでシャフトを脱着・回転することなく、ライ角やロフト角、フェースアングルを調整できる。また、TW767 LSのバックウェイトはフェードとドロー、それぞれのポジションに調整が可能。

細谷さんインプレッション

  • 「ストレートに近い球筋で左に行かないという希望通り。打感も気持ち良くて、このセッティングなら左を嫌がらずに思い切って振って行けそう。HONMAに限らず『LS』というネーミングのクラブが自分に合ったのは初めて。今回のシリーズは全体的にやさしいと感じました。小林プロのフィッティングを受け、調整機能だけでも弾道が変わるというのは驚きでした」

佐藤 賢さん

佐藤 賢さん(39歳)

ゴルフ歴:2年 平均スコア:98 
HS:40m/s

選んでもらったモデルは?

ヘッド:TW767(ロフト角:10.5度)
シャフト:VIZARD EZ-Z(フレックスS)

小林プロのフィッティング解説

  • 「初心者なので」と自ら最もやさしいモデルのTW767 MAXから試打したが、なかなかショットが安定せず。「つかまりすぎ」と見てTW767へ。「アマチュアにはスライサーが多いので、つかまりがいい=やさしいとされていますが、佐藤さんはスライサーではありません。MOIはスタンダードモデルの方が大きいので、その意味ではMAXよりもやさしいクラブです」

    シャフトもややつかまりを抑えたVIZARD EZ-Z(元調子)を選んだことで、フェード系の球筋が出て、左へのミスは解消された。

  • クラブスピード

    39.6

    m/s

    ボール初速

    54.9

    m/s

    打ち出し角

    16.4

    スピン量

    2240

    rpm

    最高到達点

    23.5

    yds

    キャリー

    194.0

    yds

    総飛距離

    224.9

    yds

佐藤さんインプレッション

  • 「今までは『初心者向け』『やさしい』というクラブを選べばいいと思っていました。フィッティングで選んでもらったクラブは左に行かないし、力を入れなくても、いつもと同じかそれ以上に飛んでいました。シャフトは普段自分が使っているものよりも硬く感じましたが、振りやすかったです。ヘッドとシャフトの組み合わせで、チーピンが出ないので、スコアも安定しそうです」

焼山 恭克さん

焼山 恭克さん(55歳)

ゴルフ歴:25年 平均スコア:83 
HS:46m/s

選んでもらったモデルは?

ヘッド:TW767 LS(ロフト角:9度)
シャフト:VIZARD EZ-P(フレックスS)

小林プロのフィッティング解説

  • 「さらっと打ってもつかまって、でも左に行かないクラブを探しています。わがままですが」という焼山さんは3モデルをすべて試打。TW767 MAXはつかまりすぎるため候補から外れたが、スタンダードのTW767とTW767 LS では迷いも。

    「大きく飛ばすならTW767。アゲンストならLSですね」と小林プロも甲乙つけがたく、最終的にTW767 LSに。ヘッド後方のウェイトでフェードバイアスになるよう調整して、「わがまま」を叶える結果となった。

  • クラブスピード

    45.6

    m/s

    ボール初速

    67.1

    m/s

    打ち出し角

    12.8

    スピン量

    2219

    rpm

    最高到達点

    27.8

    yds

    キャリー

    250.0

    yds

    総飛距離

    278.0

    yds

焼山さんインプレッション

  • 「スタンダードなTW767の方が一発の飛びは期待できそうでしたが、球を操れそうな感覚があるTW767 LSが理想に近いと感じました。粘るような打感で、インパクトの瞬間に右に行ったかなと思っても許容範囲に収まってくれる。私の場合、ヘッドが大きいと安心して振り回してしまって、曲がってしまうのですが、TW767 LSは大きすぎず、小さすぎず、ちょうど良かったです」

小林プロ
アイアン解説

IRONS COMMENTARY

  • アイアンは『T//WORLD TOUR V』『T//WORLD Vx』『T//WORLD Px』が先行で同時発売。「TOUR Vはほぼマッスルバックと思っていいですね。前作との比較だとわずかですがグースが入りました」
  • マッスルバックユーザーの乗り換え先はここしかないかと思いきや、小林プロは来季に向けてT//WORLD Vxの使用を検討中。「757の完成度が高過ぎて、どこが進化したとかではなく、安定のVxですね。こちらも打感はマッスルに近づいたと思います」

  • そして、最注目モデルに挙げるのが、やさしさと飛びのT//WORLD Px。今作で採用されたLカップフェースはこれまでフラッグシップモデルの『BERES』にしか採用されていなかった構造で反発力が強い。たぶんコストがかかっていると思います」。高性能とともにお買い得なモデルといえそうだ。

小林プロ 総評

REVIEW

  • 「TW767シリーズはUTやFWを含めてやさしく、初心者からツアープロまですべてのゴルファーが使えるラインアップになっています。フィッティングした3人のアマチュアのうち2人の方が『TW767 LS』だったのはその証拠。気に入って使ってもらえたらうれしいですね」
  • 「TW767 MAXを例にすると、つかまりの良さを生み出すヘッド後方のタングステンウェイトはパーシモン時代からの技術ですし、顔はHONMAの歴史を引き継いでいるもの。顔がいいと言われてもよく分からないという初心者にこそ使ってもらいたい。早い段階でいいものを使えば、必ずいい、悪いが分かるようになりますから。ぜひ、HONMAのフィッティングを受けてみてください」

T//WORLDシリーズ
ラインアップ

ドライバー

  • TW767 LS(LIMITED MODEL)
    TW767 LS(LIMITED MODEL)

    やや小ぶりなヘッド形状で
    叩けるイメージが持てる強弾道モデル

  • TW767
    TW767

    高MOIで高い直進安定性を実現
    構えた時に“やさしさ”が感じられるヘッド形状

  • TW767 MAX
    TW767 MAX

    最大級の投影面積ながら、ドローバイアス設計で、高MOIによる高い寛容性とともにつかまりの良さも追求

アイアン

  • T//WORLD TOUR V
    T//WORLD TOUR V

    操作性の高さ、打感と抜けの良さ

  • T//WORLD Vx
    T//WORLD Vx

    軟鉄鍛造のストロングロフト
    打感と顔の良さ、飛距離性能、直進性、寛容性の高バランスモデル

  • T//WORLD Px
    T//WORLD Px

    ポケット形状による高い寛容性と飛距離性能、軟鉄鍛造ボディとヘッドサイズ感は幅広い層に対応

協力:カレドニアン・ゴルフクラブ

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