飛距離性能と寛容性を兼ね備えた「P790 アイアン」。
中空構造の内部テクノロジーは細部にまでこだわり、新たな素材による心地よい打感で幅広いゴルファーが
スコアアップを狙えるアイアンに進化している。
今回は多くのアマチュアゴルファーのスイングの悩みを解決してきたスイングコンサルタントの吉田洋一郎氏が、
実際に試打をしながらP790の性能を解説。なぜアマチュアのスコアアップにつながるかを追求する。
飛距離性能と寛容性を兼ね備えた「P790 アイアン」。
中空構造の内部テクノロジーは細部にまでこだわり、新たな素材による心地よい打感で幅広いゴルファーが
スコアアップを狙えるアイアンに進化している。
今回は多くのアマチュアゴルファーのスイングの悩みを解決してきたスイングコンサルタントの吉田洋一郎氏が、
実際に試打をしながらP790の性能を解説。なぜアマチュアのスコアアップにつながるかを追求する。
1978年生まれ。世界的なゴルフコーチ、
デビッド・レッドベター氏から直接レッスンメソッドを学び、
世界のスイング理論に精通。
海外ツアーにも足を運び、ゴルフ最前線の情報収集を行い、
現在はPGAツアーの解説者などを務める。
CHAPTER 1
CHAPTER 2
テーラーメイドの「Pシリーズ」は、ロリー・マキロイやネリー・コルダら、世界のトッププロが愛用しているアイアン。現代ゴルフにおいて理想的なスイングをしている彼らがアイアンに求めるのは、自分の弾道イメージを具現化できることです。形状や打感を含め、スムーズにスイングできてターゲットを狙えるからこそ、Pシリーズは絶大な信頼を得ているのでしょう。
P790は、ツアー系アイアンのPシリーズの中では、飛距離性能が高く、寛容性も高いアイアン。2017年の登場から2年ごとにリニューアルし、今回で5代目となりますが、過去モデルから人気が高かったです。その性能はアマチュアゴルファーにとって、ラクにプレーできる状況を作り、スイングにゆとりを生み出すので、スコアアップに必ず貢献してくれるはずです。
CHAPTER 3
ボール初速の速さと高弾道により飛距離性能が高いP790ですが、見た目は他モデルを踏襲している印象。トップブレードの厚みを抑え、シャープなイメージを持てます。一方、ネックは誰でも球がつかまるように、ややグース感(=リーディングエッジがシャフト中心線よりも後方になる)がある点も好印象。多くのゴルファーが安心して構えられます。7番アイアンで160ydのフェアウェイから試打して感じたのは、打ち出しから球が上がること。ほどよくスピンも入るため、高さを出してグリーンを狙えます。弾き感と球が潰れる感覚が手に残るフィーリングも抜群。顔、打感、弾道すべてに満足感を得られます。
フェアウェイからのショットでポテンシャルの高さを感じさせてくれたP790ですが、難しいライからでも性能の高さを感じることができました。残り100yd強のラフからPWでのショットでは、見た目がシャープに見える影響もあり、切れ味良くしっかり振り切れます。ラフからでも、インパクトした後の打ち出しで球が上がってくれるので、高い位置から落下するような弾道でグリーンに止まる球が打てました。
また、ベアグラウンドや薄芝などの悪いライからPWで打ちましたが、球が上がってくれることに驚きました。他のクラブだと、フェース下目でトップ気味に当たると真っすぐ飛び出してライナー性の弾道になるのですが、P790は同じように当たっても球が上がってくれ、飛距離のロスも最小限に抑えてくれます。
EXTRA MERIT
飛距離性能が高く、ミスの許容性にも優れたP790ですが、この性能を十二分に引き出すには、テーラーメイドのツアーボール「TP5」や「TP5x」と組み合わせて使うといいでしょう。飛距離性能、スピン量、打感の良さを兼ね備えた高性能ボールなので、多くのゴルファーに合います。
クラブとボールを同一メーカーにするメリットは、相性に間違いがないこと。テーラーメイドのクラブ開発は、TP5シリーズのボールでデータ検証しているからこそ、ギアが持っている能力を余すことなく引き出してくれるでしょう。より軟らかい打感を好む人、スピン性能を求める人には「TP5」、ソフトな打感の中にも弾き感があり、さらなる飛距離性能を求める人には「TP5x」がオススメです。
SUMMARY
LINE UP
スイートエリアが
最大24%拡大※
従来モデルよりも約20%強度が高い新素材をフェース部に採用。フェースの薄肉化が可能になり、ボール初速の向上とスイートエリアの拡大を実現。7Iではスイートエリアが前作よりも約24%拡大※し、打点がずれても飛距離ロスを軽減してくれる。
※P790の7番アイアン比較。番手によって異なります。
番手ごとの最適設計で
理想の弾道を実現
番手別ヘッド設計で、重量や形状の異なるウェイトをヘッド内側に配置。番手ごとの飛ばしやすさ、狙いやすさ、止まりやすさを追求。また、フェース下部のリーディングエッジが球を拾いやすくなり、ソールの抜けが良くなるようにバウンスを改良したことで寛容性が向上し、全番手で安定した飛距離を実現する。
ゴルファーが好む
軟らかく弾く打感に
ヘッド内部には打感や打音をコントロールする独自の充填剤を内蔵。新フェース素材と合わせ、多くのゴルファーが好む軟らかく弾く打感や打音に進化。バックフェース内部の厚みやリブを番手ごとに設計し、ミスヒットへの寛容性を高めながら、ツアー系アイアンらしいシャープな形状に。