『TENSEI Pro White 1K』は手元側に「1 Kクロス」と呼ばれる新素材カーボンを採用。
しなやかな素材で加工の自由度が高く、これまで以上に効率的な補強効果を発揮している。
この素材を手元側に使うことで、シャフト自体がスムーズで効率的な動きとなり、
切り返しからダウンスイングにかけて深いタメを作ることができる。
また、“ホワイト系”の特徴である強靭な先端剛性を継承。
ヘッドの挙動を安定させ、芯でインパクトをとらえられることで、
方向安定性と低スピンの強弾道を可能にしている。
シャフトのスペック重量は50g台から80g台に分かれており、
フレックスは50g台と60g台がR、S、X、TXの4種類、
70g台と80g台がS、X、TXの3種類で用意されている。
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川向 理絵プロ
北海道札幌出身。USGTFレベル3を取得。YGC四谷ゴルフ倶楽部を中心にレッスンを行っている。女性ならではの視点と、きめ細かいレッスンは男女問わず好評を得ている。
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出島 正登さん
ヘッドスピード41m /s程度。ゴルフ歴30年。48歳。先調子のシャフトが好みだが、手元調子は、いわゆる“食わず嫌い”で打ちづらいと思っていた。
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関谷 友弘さん
ヘッドスピードは49m/s程度。ゴルフ歴6年。33歳。三菱ケミカル製シャフトは使用したことがあり、感触は覚えている。新しいシャフトを試し、さらなる飛距離UPを狙う。
ヘッドスピード40m/s程度の川向プロは50g台のフレックスSとRを試打。
もともと手元調子が好みとのことで、好感触を得ることができた。
「振り心地は一度振っただけで、いい感じなのが分かりました。私自身が手元調子のシャフトが合うこともありますが、想像以上に球がつかまりやすい印象です。ハードヒッター向けなので、少し頑張って振らないといけないのかなという印象ですが、そんなことはまったくありません。フレックスがSでも、Rでもトータル飛距離はそれほど変わりませんでしたが、ヘッドスピードやボールスピードはSの方が出ていました。スピン量もSの方が抑えられていたので、飛距離を伸ばすにはSの方が合いそうです」
「どうしても手元調子と聞くと、ヘッドスピードがあり叩ける人でないと使えないと思われがちです。ただ『TENSEI Pro White 1K』は、先端の剛性がしっかりしていて、インパクトでヘッドがぶれないので、スピンも抑えられいい意味でしなり過ぎず、タイミングが取りやすいです。重量とフレックスのバリエーションが豊富なので、ある程度ヘッドスピードがある女性でも使えるシャフトだと思います」
※3球試打した内のベスト記録
ハードヒッター向けの手元調子シャフトということで「自分には打てないのでは?」と思い込んでいた様子。
実際に打ってみると、結果は真逆となった。
「『TENSEI Pro White 1K』は、ハードでボールが上がらないと思っていました。ですが、かなりいい高さの弾道で打ち出し、飛距離も出ていたので驚きです。年齢とともにスイングスピードが遅くなり、飛距離が落ちているのは気になっていましたが、今回の数値は明らかにここ最近でベストでした。どれだけ思い切って振っても左にいく気配がないので、どんどん振っても大丈夫でした。ハードだと感じる部分はほとんどなかったですね」
<川向プロのコメント>
「出島さんは手元調子が苦手だと話していましたが、結果的にかなりいい球が出ていました。インパクトで合わせようとすると『左に引っ掛けてしまう』とおっしゃっていましたが、そういうタイプの人は、逆に手元調子が合う可能性があります。まだまだ振れるので、もう少しスペックを上げても良いかもしれません。ヘッドスピードをいつもより速く振れるのも、間違いなくシャフトの効果によるものでしょう」
※3球試打した内のベスト記録
ヘッドスピードが50m/s近くあり、飛距離も300yd越えを誇る関谷さん。
海外のトッププロから高い評価を得ているシャフトとあり、興味津々で試打してみた。
「前作の『TENSEI CK Pro Orange』を打ったことがありますが、比較してみるとかなりやさしい印象を持ちました。タイミングが取りやすく、ヘッドが戻ってきてくれる感覚があるので、ヘッドスピードがそれほどない人でも、打ちやすいんじゃないでしょうか。私の場合、60g台のTXが1番、相性が良かったです」
<川向プロのコメント>
「関谷さんのようにヘッドスピードがかなり速い人には相性バツグンのシャフトですね。左にいかない安心感があるので、思い切って叩いていけます。結果、スイング中に無駄な動きが入らず、最後まで振り切れるので、それがプロ並みの計測値にもつながりました。関谷さんぐらいヘッドスピードがある人だと、もっとハードなスペックで打てそうですが、安定した球を平均的に打つには、60g台のシャフトが使いやすいでしょう」
※3球試打した内のベスト記録
撮影協力:成田ゴルフ倶楽部