製品の特徴
クラブフィッターによる
解説
小倉 勇人
「ゴルフフィールズユニオン」店長。クラブフィッターや
ゴルフギアライターとして、各メディアに出演。
ゴルフ歴30年以上の経験を活かし解説する。
-
軽さにより飛距離アップも。
先端のしっかり感でトウダウンも解消。軽量シャフトのメリットはヘッドスピードを上げやすいという点にあります。
また、重いシャフトでは作れない、長尺でも振りやすいクラブを組むことができます。「ヴァンキッシュ」は飛距離追求型のシャフトではありませんが、軽量さと振り心地で十分飛距離アップが期待できるモデルです。 -
元々軽量シャフトは、ヘッドの重さの影響を受けやすく、インパクト時にヘッドのトウ側が下がるトウダウンが起こりやすいと言われています。
しかし、「ヴァンキッシュ」は先端につぶれにくい素材「New Tipテクノロジー」を採用し、それらをうまく緩和。ヘッドスピードが速いゴルファーでもインパクト時のトウダウンを解消し、しっかり振り抜けるシャフトになっています。
3人のゴルファーによる
試打インプレッション
- ※試打データはテーラーメイド「ステルス2 ドライバー」のヘッドを使用
- ※計測器はTrackmanを使用
Tester.1細谷 祐生さん
ドライバー
ヘッドスピード:43m/s
持ち球:ドロー
平均スコア:70台後半
-
競技志向ゴルファーでも軽量シャフトOK
「意外なほど違和感なく打てる」普段は60グラム台のSシャフトを使っています。いつもより10グラム軽い5Sのクラブを使用しましたが、振り心地が良かったです。よりしっかりした5Xも試しました。
感覚的には5Xのクラブがいつもの振り心地に近かったのですが、データを見ると5Sの方が飛距離も出ていて、ヘッドスピードも上がっていました。今まで軽量シャフトを試したことがなかったのですが、軽さが違和感につながるようなことは一切ありませんでした。 -
ドライバー VANQUISH 5(フレックス:S)の
試打データ- 総距離253.1yd
- キャリー223.6yd
- ヘッドスピード42.5m/s
- 初速63.2m/s
- スピン量2266rpm
- 打ち出し角12.1度
- 総距離
-
アイアンは普段110グラム台のスチールシャフトを使っているので、今回6◆◆(2ダイヤ=SR~S相当のフレックス)で、ほぼ2分の1の重量でどうなることかと思ったのですが、意外なほど違和感はありませんでした。振り心地もドライバーとのつながりも良く、インパクトで当たり負けする頼りなさもなかったです。私のような競技志向のゴルファーにとっても「ヴァンキッシュ」は選択肢のひとつになりました。
-
7番アイアン VANQUISH IRON 6 ◆◆の
試打データ- 総距離176.4yd
- キャリー165.2yd
- ヘッドスピード35.2m/s
- 初速50.5m/s
- スピン量4399rpm
- 打ち出し角19.2度
- 総距離
Tester.2山外 芳伸さん
ドライバー
ヘッドスピード:42m/s
持ち球:フェード
平均スコア:90台
-
ヘッドスピードが落ちても飛距離UP
「自然とヘッドが走ってくれる」最近、ヘッドスピードが落ちてきて、飛距離が出なくなったと感じていました。自分に合うシャフトも分からず、一番スタンダードな50グラム台のSシャフトを使っています。ただ「ヴァンキッシュ」で40グラム台を始めて打ちましたが、軽さを感じつつも、頼りなさがまったくなく、しっかり振り切れました。
また、フレックスをいつもより硬いXにしましたが、これがピッタリはまり、飛距離が伸びていたことに驚きです。 -
ドライバー VANQUISH 4(フレックス:X)の
試打データ- 総距離256.1yd
- キャリー231.7yd
- ヘッドスピード41.5m/s
- 初速62.7m/s
- スピン量2366rpm
- 打ち出し角14.3度
- 総距離
-
ドライバーの4Xがマッチしたので、FW以下は同じ硬さの5◆◆◆(3ダイヤ=X~TX相当のフレックス)を選んでもらいました。すごく素直なシャフトという印象で、ドライバーと同様に振り切れる感覚が良かったです。ヘッドが自然とフォローに向けて走ってくれる感じです。FWもドライバーとほとんど同じ感覚で振れたので、初めて打ったクラブでも打ちやすさを感じました。
-
5番ウッド VANQUISH FWY 5 ◆◆◆の
試打データ- 総距離212.2yd
- キャリー195.3yd
- ヘッドスピード38.9m/s
- 初速56.0m/s
- スピン量3305rpm
- 打ち出し角15.9度
- 総距離
Tester.3高田 佳奈さん
ドライバー
ヘッドスピード:37m/s
持ち球:フェード
平均スコア:90台
-
軽さは女性ゴルファーの強い味方に
「再現性が高い球が打てた」普段使っているシャフトがメンズの純正(フレックスS)で、あまり詳しくスペックを気にしていませんでした。今回、「ヴァンキッシュ」の4Sを打たせてもらいましたが、とても軽くて振りやすいという印象でした。
軽量なシャフトの中で、様々なスペックが選べるので、私のような女性ゴルファーにとっては、マッチするシャフトが見つかりやすいと思います。 -
ドライバー VANQUISH 4(フレックス:S)の
試打データ- 総距離219.6yd
- キャリー193.1yd
- ヘッドスピード37.6m/s
- 初速56.0m/s
- スピン量2522rpm
- 打ち出し角13.4度
- 総距離
-
ハイブリッドは、5◆◆(2ダイヤ=SR~Sフレックス相当)を打ちましたが、ミスショットをしたとしても大きな事故にならず、再現性が高い球が打てました。普段使っているメンズのシャフトだと、飛ばそうと思って強く振りにいってしまうけど、軽量シャフトは重さなりに軽いスイングを心掛けたら、よりうまく打てる感覚でした。1球打つごとに安心して振れるので、ゴルフがラクになりそうです。
-
6番ユーティリティ VANQUISH Hybrid 5 ◆◆の
試打データ- 総距離148.3yd
- キャリー137.6yd
- ヘッドスピード32.5m/s
- 初速45.0m/s
- スピン量5274rpm
- 打ち出し角18.9度
- 総距離
総 括
-
振り心地だけでなくしなり感や打感も
統一されている今回3人のゴルファーの方に試打していただきましたが、それぞれの方が振りやすさを実感していました。「ヴァンキッシュ」は三菱ケミカルのプレミアムライトウェイトブランドという位置づけで、ラインアップ全体が軽量帯となっています。
-
実際にスイングしてみると、重さだけでなく、しなり感や打感なども統一化されており、すべての番手で計算された高性能シャフトであることが分かると思います。シャフト選びに悩んでいる人は、一度試してみていただきたいです。
関連動画
ゴルフテックコーチのコウタロウが試打インプレッション会場に参上! クラブフィッターの小倉勇人さんと一緒に、アマチュアゴルファーの試打データを見ながら、「ヴァンキッシュ」のポテンシャルを検証する。
高い製造技術で製品のバラつきを排除。
シリーズ統一でクラブ毎の好不調を解消。
「ヴァンキッシュ」は三菱ケミカルの高い品質管理能力と製造技術力を生かし、重量は±1グラム、振動数は±1cpmと極限までバラつきを排除した超精密シャフトブランド。
また軽量シャフトにありがちな頼りなさはなく、安定したインパクト、高効率のエネルギー伝達を実現させています。
ドライバーからアイアンまで製品コンセプトを共通にする事で、振り心地を統一。ドライバーの調子がいいとアイアンが悪くなり、アイアンが好調だとドライバーが安定しないというお悩みのゴルファーは、シリーズで試してほしいシャフトです。