Vol.04Diamana TB

しっかり振れる
『TB』が強い味方になる!

Date:2020.09.30

前回『Diamana TB』のテスターとして登場してもらった井上莉花プロに、実際に打ってみた感想についてさらに掘り下げて質問してみた。

――まず『TB』を試してみた感想を聞かせてください。
井上 ヘッドスピードと飛距離がこんなに伸びたことに驚きました。「本当に優秀なシャフト!」と言う印象を持ちました。

――具体的にどう言う部分が優秀だと感じましたか?
井上 まず左に行く感じが全くしない点です。もちろんシャフトの感じ方は個々によって差があると思いますが、私の場合はしっかり振っていきたいタイプなので『TB』は思い切って振っていける感覚を持ちました。試合になると緊張したり、力が入る場面って必ずあるんですけど、そんな時でも左へのミスはあまり考えなくていいと感じさせてくれるシャフトです。

――プロや上級者はよく左のミスを警戒すると言いますが、そういった意味では上級者向きのシャフトという印象ですか?
井上 いえ、そういうわけではありません。しっかり振ることで、正確なインパクトをむかえられるシャフトということです。特に重量が軽かったり、フレックスが柔らかめだったりすると、どうしてもインパクトで合わせる動きが必要になる傾向があるんですが、『TB』にはそれがない。だからスイングのタイプ的に軽めの重量が合う人や柔らかめのフレックスを好む人にとっても思い切って振って行けるはずです。振り切ることって飛距離を伸ばす意味でも、ミスを軽減させる意味でもとても大事なことですからね。

――なるほど。プロ自身は40g台を選ぶ可能性はありそうですか?
井上 私の場合は数値的にも振った感触的にも50g台が良かったんですが、『TB』を体感してみて、違う可能性を感じることはできました。最近、スイングが良くなったせいか振れている感じが私自身あったので、普段は50g台なんですけど、それを60g台でもいいんじゃないかなって思っていたんです。私の中では振れるようになったら重くして、振れない時やヘッドスピードが遅めの人は軽くするイメージを持っていたんです。それが『TB』で40g台を打ったら「こう言う選択肢もあるんだな」と感じることができました。

――新しい感覚だった?
井上 はい。軽いシャフトはヘッドが勝手におりてきてくれるイメージだったんです。でも、その感覚で振ると右に出てしまう。言い換えるとしっかり振りさえすれば戻ってきてくれるので、だからどんどん振っていける感覚を持つことができました。これは本当に新鮮な感覚。このあたりは『TB』が次世代シャフトと呼ばれる理由なんでしょうか?

――これまでのシャフトは重量やフレックスが変わると振り心地自体が別物になることって普通のようにありました。でも『TB』では新素材樹脂「371レジン」の開発やシャフト形状の骨格を決めるマンドレル(芯金)の数を従来モデルの2倍用意したりして、その難題をクリアすることができたんです。
井上 それって今まではできなかったことなんですか?

――もちろん技術的な進歩の影響は多大にありますが、第一にコストがかかると言うのはメーカーにとって大きな問題になりますからね。
井上 なるほど!じゃあ『TB』はかなりお金がかかっているシャフトってことなんですね。

――そう言うことになりますね。違う重量帯でも同じフィーリングで振れることのメリットはどのように感じますか?
井上 スイングを変えたり、スイングが変わったりしたときの選択肢の幅は広がりますね。スイング自体の振り方は変わっても、タイミングとかテンポってなかなか変わらない部分ではあるので、重量帯やフレックスが変わっても同じフィーリングで打てるのは心強いですね。

あとは私たち女子プロやアマチュアの方はウッド系を多用するので、例えばドライバーからフェアウェイウッドまで重量帯やフレックスが変わっても同じフィーリングで振れるのは大きいと思います。シャフト選びで迷うことがなくなりそうです。

――アマチュアにとって最もメリットがある点はどのような部分ですか?
井上 やっぱり軽量帯のスペックでも当たり負けしない点だと思います。飛ばすためにはヘッドスピードを速くすることがマストになりますが、だからと言ってやわやわのシャフトだと当たり負けしたり、インパクトでタイミングが合わなかったりする。でも『TB』ならその心配がない。また、『TB』は重量帯に関係なく、インパクトで助けてくれる感覚があるんです。いい意味で少し動いてくれる感じがあって、それでしっかりボールを押し込むことができるわけです。私の飛距離が伸びていたのもこの押し込みの効果じゃないですかね。
それとコスメも格好いいですよね。『TB』は青マナの進化系と聞きましたが、ディアマナの青って以前にタイガー・ウッズも使っていたモデルですよね。それがバッグに入っていたら格好良くないですか!

聞き手:出島正登(ゴルフライター)

(プロフィール)
井上莉花(いのうえ・りか)
1993年生まれ。茨城県出身。プロ転向は2014年で愛らしい笑顔と歯切れのいい物言いで人気。YouTubeチャンネル「 井上莉花のStance tv.」では飛ばし屋対決など様々な企画を展開。トーナメントに出場しながらゴルフメディアを中心に幅広い分野で活躍中

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