春のゴルフシーズンに向けて各メーカーから新商品が登場している。そうした中、2月上旬には都内でPRGRの新商品発表会が行われた。会場では初中級者女性ゴルファー向けクラブ「Sweep(スイープ)」をはじめ、上昇志向を持つ女性ゴルファー用クラブシリーズ「iD WOMAN’S」、プロの意見を取り入れて開発されたアイアン「iD BL」、アスリート向けの「iD HIT UT TYPE C」、ソフトな打感でシャープな形状のパター「Silver-Blade U s」、さらにバッグやウェアなどのグッズがお披露目された。
「Sweep」は初中級者の女性向けに開発されているシリーズ。3代目となる今回は、落ち着いたピンクを控えめに配色して大人っぽさを演出するとともに、女性ゴルファーがさらにゴルフを簡単に楽しくプレーできるような工夫がなされている。その最たるものがドライバーとパター以外のクラブに飛距離目安を表示した こと。初中級者の中には自分がどのクラブで何ヤード飛ぶのかはっきりわからないという人が多い。
女性ゴルファーは男性ゴルファーよりも力が弱いため、ボールが高く上がらず、飛距離が出ないという悩みがある。そのため、自分でボールを上げようとして、すくい打ちになってしまいダフリやトップといったミスを招いてしまう。さらにドライバーやフェアウェイウッドなどのウッド系クラブの多くは、すくい打ちを助長するようなシャローバック形状のものが多い。
バックフェースに数字を用いたスポーティーなデザインの「Sweepアイアン」。特長的なのは、8番以降のショートアイアンのシャフトをやわらかくしていること。通常、ショートアイアンはロングアイアンに比べクラブを短くするためにシャフトを切るので、硬くなってしまう。力のある男性はコンパクトなスイングでもしっかりとボールを飛ばすことができるが、力のない女性はショートアイアンのようにスタンスを狭くして打つクラブでは思うように飛距離が出ない。
転がりが良く、方向性を出しやすいパターはホワイトとブラックの2種類をラインナップ。他の「Sweep」シリーズと同様にグリップにはコーチンググリップを採用している。さらに、初代から踏襲しているのが、ヒップアップした独特の形状。加えて、大型ヘッドに施されたピンクのストレートラインの相乗効果で、パターをまっすぐ引いてまっすぐ出せる設計となっている。
「iD WOMAN’S」は、ヘッドスピード34m/秒前後で上昇志向の強い女性ゴルファーをターゲットにしたモデル。昨年末に発売された「iD」の“ゴルファーの慣性(Inspiration)とデータ(Data)を重視したクラブづくり”というコンセプトを踏襲している。
「iD BL」は、PRGRの契約選手である矢野東プロ、谷原秀人プロが使用しているモデル。両選手のインスピレーションを取り入れた上級者が好む小ぶりなヘッド形状。8番〜PWのトップブレードを直線的に処理する設計になっていて、つかまりすぎないイメージを持つことができ、ラインを出しやすい。
「iD BL」同様にアスリート向けモデルなのが「iD HIT UT TYPE C」。昨年発売された「iD HIT UT」に比べ、ライ角を1度フラットにしたことでつかまりすぎを軽減。出っ歯になっておらず、ネック寄りのスコアラインの切り方がストレートなので、アイアンのようにシャープなイメージでスイングできる。
Silver-Blade U」シリーズは、フェースインサートがメタル素材だったが、新登場する「Silver-Blade U s」には、ルール限界のやわらかさに設計した樹脂を使用。これまでにないソフトフィーリングと転がりの良さを与えてくれる。
「Sweep」のクラブに合わせてグッズも同時に発表された。キャディバッグは45インチクラブに対応したサイズ。カートに積んだ際にも使いやすいように前面にポケットが多く付いている。インナープリントはクラブと同様に数字をモチーフにしたスポーティーなデザイン。女性らしく細部にもこだわったキャディバッグだ。
会場には、「Sweep」以外のグッズも展示。ツバがやわらかく頭を締め付けない「やわらかキャップ」を採用したキャップやバイザー、撥水加工とUVカット生地を使用したサマーキャップ、ネックウォーマーと2WAYで使用できるニットキャップ、天井部分がメッシュで蒸れを防止し、イヤーウォーマーとネックウォーマーとしても使えるニットキャップなど、豊富なラインナップが揃う。
|
|