初心者でいきなりボールが掴まる人は、まずいない。初心者ばかりか、ほとんどのゴルファーがスライス軌道で打っているという衝撃的事実。
サイエンスフィットの膨大なデータを集計すると、アウトサイドからクラブがおりるスライス軌道を経て、インパクトの瞬間を迎えている人が、なんと7割!!
ココを真っ先に抜け出すことが、サイエンスフィットの一大テーマなのだ。
初心者が必ずスライスに陥るのには、明らかな理由があるという。
ゴルフクラブはテニスラケットや野球のバットと違って、重心がシャフトの延長線上になく、フェースが開く方向に回転しやすいクセのある道具だからだ。
この開きを抑えることを意識してテークバックしなければ、スライスは必至!!
スライスを避けようとすれば、まずアドレスが狂ってくる。右を嫌うために肩のラインが左に逃げ、肩が開いたアドレスに。
ボールを左に置く傾向が強まり、その状態でグリップを決めるので、クラブを体の正面に戻すと、逆にフェースがとんでもなく開いてしまっているのだ。
この状態で球を掴まえるために、さらにアウトからクラブを降ろし、腕は完全に行き場を失った挙句、必ずこんなフォローに至る。
ドライバーショットの計測で、7割のアベレージゴルファーが属するのが、アウトサイドイン&アッパーブローのBゾーンと、アウトサイドイン&ダウンブローのCゾーン。
一方、トッププロを含む上級者は、間違いなくインサイドアウト&アッパーブロー軌道であるAゾーンに位置するという。
まずは、自分のスイングのゾーンを知ること。そこから、いかにAゾーンに導くかが、サイエンスフィットの使命となる。(右上別表※を参照)