> 雑誌・出版情報 > 江連忠ゴルフアカデミー・特別レッスン「E-レッスン」 |
連載第2回目のテーマは「アドレス」、つまり「構え方」についてです。
アドレスに関して、どこよりも丁寧に取り組んでいるのが、
ボクのアカデミーであるETGAだと自負しています。
ただ漫然と構えず、一度あなたのアドレスを見つめ直してみましょう。
球筋はもちろん、プレーの精度が俄然、違ってくるはずです。
まずはちょっとイメージしてみましょう。たとえば隣の人にボールを渡すときと、20m先の人に投げるときでは、 自ずとその構えは違ってきますよね。そして、その構えはどのくらいの力で、 どのくらいの距離のボールを投げるのか、投げる前に想像させてくれるものです。
ところがゴルフではどうでしょう。アマチュアゴルファーはターゲットに向かってボールを打つ、 その球筋がイメージできない場合がほとんど。それがあなたの上達を阻害しています。
アドレスの基本は、まずしっかり立つこと。表現を変えれば上半身を下半身にしっかり乗せることであり、具体的には背筋を伸ばし、 その上体をしっかりと股関節に乗せることです。力で立つのではありません。ポイントとしては、背筋を伸ばし、関節を入れたら、 ポンと重心を落とすことです。またお尻を後方に突き出し、大きく見せるようにしましょう。どっしりとしたアドレスが身につくはずです。
このように立つことができれば、写真のようにどんなにボクが力いっぱい乗っかっても、ビクともしません。 反対にいえば、これで腰が引け落ちてしまうとしたら、しっかり立てていない証拠です。ゴルフのスウィングに求められる上半身の脱力、 リラックスは、こうした立ち方によって身につけることができるのです。
背筋を伸ばせ、猫背になるなとはよくいわれることですが、自分では見えない自分の姿はなかなかイメージできないもの。 そこで床にある重いもの……たとえばバーベルや水の入ったバケツなど……を持ち上げてみましょう。 重いものを持ちあげるときは、重さに応じてスタンスを開き、しっかりと股関節を入れるはずです。 また大きな筋肉を使って持ち上げるため、ゴルフスウィングにおける次の動作、バックスウィングの始動がスムーズになることにもつながります。
構えるの次は狙うですが、ボクの師匠の棚網良平先生は、「ボールにしがみつくな。狙いをしっかり睨みつけろ」と教えてくれました。 ボールばかりに意識を集中させる、またボールに対して構えるのではありません。しっかりとターゲットの方を半身でみて、そこからボールに向かって、体を絞ってくるのです。柔道や剣道にせよ、射撃にせよ、さらには写真を撮る場合においても、相手やターゲットを「狙う」とは、この半身に構えることを指しています。
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