マッスルバックとキャビティの違いを教えて
現在、
ブリヂストンのXブレードを使用しています。今はマッスルバックということでミスがまともに出てしまう状況です。本なのでキャビティバックはキャビティ効果でミスが少ないと書いてありましたが、実際にマッスルバックと比べるとどの位の範囲までミスを減らしてくれるのでしょうか?
また、一般的にマッスルバックは操作性がいいといいますが、操作性とはいったい何なのでしょうか?また、マッスルバックは低重心で球が上がりやすくキャリーでピンが狙っていけると書いてありますが、キャビティの場合は球が吹き上がると書いてありました。球が上がるという点では同じだと思うのですが、どのような違いがあるのですか?ほかにもキャビティバックとマッスルバックの違いを詳しく説明していただけたらうれしいです。
広島県 21歳 身長 180cm 体重 76kg ゴルフ歴 1年 HDCP 26 H/S 58m/s
マッスルバックとキャビティの最大の違いは3つある!
一つ目は重心距離です。マッスルバックの方が短いので操作性が良く、キャビティの方が重心距離が長いので安定感があります。クルマに例えると、重心距離はホイールベースにあたります。
二つ目は重心深度です。マッスルバックの方が重心深度が浅く、キャビティの方が深い。重心深度が浅いと操作性が良く、重心深度が深いと安定感があり、ヘッドが当たり負けしづらい。このためミスに強く感じます。ここで操作性について説明しますと、操作性がいい
アイアンとはスイング中にフェースの向きをコントロールしやすいということです。上手い人が使えば、ドロー、フェードを打ち分けやすい反面、上手くない人が使えば、フェースの向きが勝手に動き、シャンクや引っかけが出やすくなります。
他方、操作性が悪いアイアンは、スイング中にフェースの向きを操作しづらい反面、ゴルファーの悪い動きに対してもフェースが敏感に反応しません。結果、曲げづらい分だけ、曲がりづらい球を打ちやすくなります。特に、シャンクが出やすい人の場合、マッスルバックからキャビティに変えるだけで、シャンクは半減します。また、ツアーモデルを除く、
キャロウェイゴルフのアイアンはやさしいと言われるのも、言い換えると操作性が悪く作られているからです。
3つ目はヘッド慣性モーメント。一般にキャビティの方がヘッドが大きいので、スイートエリアの目安となるヘッド慣性モーメントを大きく設計しやすいです。重心の高さについては、マッスルバックとキャビティの間に大きな差はありません。それよりもモデルごとの差が大きいです。
ですので、マッスルバックだから低重心で球を上げやすく、キャビティだから吹き上がるというのは、当てはまる場合もあれば、当てはまらない場合もあります。実際使った場合、低重心アイアンの方がスピン量が減り、棒球が出ます。そして、重心が高い方がスピンがかかりやすい分だけ吹き上がります。ただし、これもロフトの設定によってことなってきます。
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「マーク金井のクラブ何でも相談室」ですが、2007年12月末でコーナーの更新を終了いたします。
今までたくさんの質問をお寄せくださり、誠にありがとうございました。
今後はアーカイブとして、過去の質問と答えを閲覧することができますので、ご活用いただけますようお願い申し上げます。
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