実力者4人で昨年を上回る成績を 橋田 源太郎(日本チーム監督)

春の全国高等学校ゴルフ選手権大会の1位と2位、そして昨年からの競技成績をもとに2人を選出し、いま最も力のあるジュニア4人が集まりました。皆、成熟したゴルフをするのでチームをいかにまとめるかがポイントだと思っています。

というのも、ゴルフは常に上手な選手が勝つというものではありません。時には運を味方につけて、実力を出し切った者が、良い成績を手繰り寄せます。フィジカルだけでなくメンタル面が大きく影響しますから、団体戦になればいつも以上にミスを恐れて、プレーが委縮してしまうことも少なくありません。こういった試合では、選手たちにいかに普段通りにプレーできる環境を作るかが監督である私の仕事だと感じています。

今年4月に行われた「HANDA CUP第13回日韓対抗高校生ゴルフ選手権大会」では、強豪ひしめく韓国チームにはじめて勝つことができました。この流れに乗って、昨年の4位という成績をひとつでも上回るように、選手たちをサポートしていきたいです。

久保田 皓也  滝川第二高等学校2年(兵庫県) 大舞台でも いつも通りのゴルフがしたい

メンバーに選出されて出場できることを光栄に感じています。日本代表としてチームの役に立つプレーをしたいと思います。

4月に行われた日韓戦では、日本チームが勝つことができましたが、僕の中ではもっともっとできたという思いがあります。そんな力を出し切れなかった経験を活かし、今大会ではしっかりと自分のゴルフをしたいと思っています。自分のプレーで少しでもチームに貢献したいし、個人戦とは違った責任感がある団体戦を楽しみたいとも思っています。もちろん目標は日本チームの優勝です。また、個人としても昨年の比嘉さんの成績4位を上回りたいです。

海外の選手は体も大きく、飛距離が出るといった印象があります。当然、ゴルフの組み立ても僕とは違ってくると思います。自分らしいゴルフをする中で、吸収できる部分は吸収し、今後のプレーに活かしたいと思っています。

玉城 海伍 首里高等学校3年(沖縄県) 団体戦のプレッシャーをモチベーションに

同じ沖縄出身の先輩、比嘉さんが去年出場していたので、この大会のことは知っていました。多くの国が集まって開催される国際大会に、日本代表として出場することができて嬉しい反面、チームの一員として、良い成績を残さなければいけないと責任を感じています

これまでも国体などで団体戦の経験はありますが、何度やっても団体戦独特の雰囲気があると感じています。普段なら何でもない1つのボギーが、団体戦は全員のボギーとなるわけですから、プレッシャーは大きく感じます。でも、そんな舞台でプレーするプレッシャーをモチベーションに変えて頑張りたいと思います。

僕は飛距離が出ない分、曲がらないのが特徴です。得意のアイアンショットでパーオン率を上げてチャンスをたくさん作ること、またピンチが来てもいかに粘れるかがポイントだと思っています。個人としては、1ラウンド2アンダーを目標に、日本チームの優勝を目指します。

大嶋 炎  作陽高等学校2年(岡山県) 団体戦は身が引き締まる思い

同年代の世界トップクラスの選手が集うこの大会に選出された時は、「まさか自分が選ばれるとは」という驚きが大きかったです。さらに、団体戦と聞いていつも以上に“ミスはできない”と身が引き締まる思いになりました。

これまでも海外選手とプレーする機会はありましたが、いずれも思うようにコミュニケーションがとれず、どこかやりにくい部分がありました。プレーに影響するほどではないと思っていますが、よりスムーズにプレーできるように英会話など準備をしたいと思っています。また、こういった経験ができることにとても感謝しています。

僕のプレースタイルは突出するものはありませんが、欠点もあまりないという感じのオールラウンダー。ですから周りからは“団体戦向き”と言われます。いまはアイアンの精度をさらに高めることを課題にしていますが、世界レベルの選手達は飛ばしや正確性のレベルが高いはず。試合中でも他国の選手から多くを吸収したいと思っています。

小木曽 喬  福井工業大学付属福井高等学校3年(福井県) 海外選手と交流できる貴重な時間

地元が愛知ということもあり、大会の存在は以前から知っていました。現在ツアーで活躍する選手が出場していたり、地元でテレビ中継がされている舞台に選手として出場できることをとても嬉しく思っています。出るからには、世界アマチュアランクの上位の選手と回ってみたいし、真剣勝負ですが同伴者とは会話をしながらプレーできればと思っています。

これまで国体や高校選手権で団体戦の経験がありますが、「僕の1打で負けた」という悔しい思いもしてきました。プレッシャーに負けずに、目の前の1打を大切にしたいと思っています。

僕はコツコツとプレーするタイプです。特にウェッジが好きで、「スコアの要になるから」と考えて練習も多くしています。また、高校の先輩である川村昌弘プロは僕の目標であり、尊敬するプロのひとり。真っ直ぐ打つだけではなく、曲げて打ったり、低く打ったりする川村先輩に少しでも近づけるように頑張りたいです。

トヨタジュニアゴルフワールドカップ2014 大会概要

大会概要
日程2014年6月24日〜27日
開催コース中京ゴルフ倶楽部石野コース
出場資格地域予選大会入賞国(18歳以下の男で大学生を除く)
参加国男子15カ国 フランス、ノルウェー、イタリア、日本、韓国、タイ、 ーストラリア、アメリカ、カナダ、メキシコ、 ベネズエラ、アルゼンチン、チリ、南アフリカ、 ジンバブエ
参加人数1チーム4選手、キャプテン・コーチ各1名の合計6名
競技方法72ホールストロークプレー(4日間 各日18ホール)各日上位3選手のスコア合計による国別対抗戦
※本年度は女子エキシビションマッチも実施
参加国:日本、韓国、アメリカ、スウェーデン、コロンビア