矢野、谷原の活躍を陰で支える画期的スイング診断システム 03
「クラブフィッティングとレッスンに活用できるのが『サイエンスフィット』の最大の強み」―――内藤雄士「クラブフィッティングとレッスンに活用できるのが『サイエンスフィット』の最大の強み」―――内藤雄士
アマチュアゴルファーは、プロ以上に「サイエンスフィット」の恩恵を受けるはず

 内藤コーチは、アマチュアにこそ、「サイエンスフィット」が有効だと熱く語る。アマチュアのスイングの傾向を説明するために示したのが、「サイエンスフィット」でも活用しているスイング軌道を知るための『Vゾーン』という理論だ。
 まず、アドレスを後方から撮影し、シャフトとその延長線上にラインを入れる。そして、クラブヘッドから首にかけてもう一本のラインを入れる。すると「V字」ができるのだが、実際にスイングした時、ダウンスイングでシャフトがこの「V字」の中に入っているかどうかを見るというものだ。Vゾーンの右側(上)にシャフトがあればアウトサイドイン、左側(下)にあればインサイドアウトの軌道ということになる。
この理論によると、アマチュアの場合、アウトサイドインが約7割、インサイドアウトが約2割、残りの約1割が「Vゾーン」に入っているそうだ。このエリアにいれば、スイング軌道の安定、弾道の安定がある程度保証されることになるそうだ。
 また、「Vソーン」データと前述した「ヘッド挙動測定器」によるインパクト時のヘッド挙動を見ることで、より精密かつ正確なスイング分析ができる。
「プロの場合は、全員が『Vゾーン』の中にいますから、劇的にスイングが向上することはありません。あくまでも微調整のレベルです。一方、アマチュアは『Vゾーン』の中に入っているのはわずかに10%ですから、スイング改造すれば、飛躍的に上達することがありえるのです」

フィッティング&レッスンでさらなるレベルアップを図る

また、内藤コーチは「サイエンスフィット」の魅力についてこう続ける。
「クラブフィッティングが出来るし、レッスンも受けられるのが『サイエンスフィット』の最大の特長といっていいでしょう。まずは、今現在の自分のスイングを把握し、そのスイングに合ったクラブ、シャフトを見つけることができます。また、スイング傾向を分析後、よりよいスイングにするためにレッスンを受けることもできます。こうすることで、効果的にレベルアップができるのです」
 「サイエンスフィット」のコンセプトは、「科学の目とティーチングプロの経験の融合」。前述の通り、最新鋭の測定器が設置してあるだけでなく、PGAティーチングプロの資格を持つ専門のフィッターが常駐しているため、測定データを基に、クラブフィッティングとワンポイントレッスンを行ってくれる。
 確かに、考えてみるとこれまでの各社のフィッティングといえば、現状のスイングにマッチしたクラブをチョイスできるものがほとんど。しかし、「全てのアマチュアは、もっとスイングがよくなる可能性があります」と内藤コーチが言うように、アマチュアには「のびしろ」がある。従来のフィッティングではこの可能性を活かすことができなかったわけだ。つまり、「今のスイングの状態に最高のクラブ」を見つけることはできるかもしれないが、「さらにスイングをよくすること」はできなかったというわけだ。その点、「サイエンスフィット」なら、よりよいスイングにチェンジするためのレッスンも行ってくれるため、今の自分に合ったクラブ、上達した自分に合うクラブを知ることができる。

プロと同じく定期利用することが上達の一番の近道

「まずは1度、『サイエンスフィット』を利用し、現在の自分のスイングの傾向、自分に合ったクラブ、シャフトを知ることをお勧めします。その際、プロのレッスンも受けられますから、さらにレベルアップすることができます」
ちなみに、「磁気センサースイング測定器」で分かる「リストターン比率」を知れば、自分にはどんなシャフトが合っているのかを数値化して知ることができる。シャフト選びで悩んでいるなら、「サイエンスフィット」が一発で問題を解消してくれるだろう。  内藤コーチは「サイエンスフィット」を1回ではなく、プロと同じように定期的に利用することを勧めてくれた。
「レッスンでよくあるのが『オーバードゥ』です。例えば、『スライスを直すためにインサイドから振るようにしてください』と言われたとします。これをずっと意識していると、やりすぎてしまって今度はフックばかりが出るようになってしまいます。定期的に『サイエンスフィット』を利用すれば、こういった遠回りをすることもなくなるでしょう」
 矢野プロや谷原プロら、トップ選手だけでなく、アマチュアゴルファーにも効果的な「サイエンスフィット」。科学の目とティーチングプロの経験を上手に活用すれば、確実にレベルアップできるはずだ。