1920年、創業者であるエルハルド・クックは、「NEW ERA Cap」の前身となるEクック・キャップ社を設立する。当時流行していたウール8枚はぎのスタイルを取り入れた「アイビーリーグ」や「ギャッツビー」というファッション性の高いモデルを発表。両モデルは紳士用カジュアル帽子として、記録的なセールスを達成、一大ブームを巻き起こした。
このブームに陰りがみえた頃、ブランドをさらに成長させるアイデアが浮かび上がる。エルハルドは、娯楽として人気を集めていた野球に着目したのだ。「ベースボールキャップなら絶対に廃れることはない」と信じ、製造を始めたという。
1954年、その成果が実り業界基準となるキャップを世に送り出す。メジャーリーグ用として開発された “59FIFTY”(フィフティナイン・フィフティー)だ。多くのプレーヤーに親しまれ、登場以来50年以上経った今日でも、世界中で誰もが認めるキャップであり続けている。