週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。
------なぜ、入団テストを? 「プロ野球選手になるのは子供のころからの夢でした。去年、たまたま野球のスローイングをゴルフのトレーニングに取り入れ、周囲から速球がすごいと言われて、それなら挑戦してみようかな、と思ったんです」 ------しかし、なぜ今年? 「今、33歳ですけど、野球選手になるとしたら、そろそろ年齢的には限界。だから、今年が最初で最後のチャンスかなと」 ------去年、小誌の取材で「40歳が区切りの年になる。そこから先は他の仕事を始めるかも」と言っていたが、プロ野球挑戦はそのための準備? 「そうなってくれることが理想でした。でも、現実は厳しかった(笑)。40歳を区切りと考える気持ちは今も変わらないし、そこから先の人生をどう過ごすかは私にもまだわからない。パイロットの資格はすでに持っているけど、弁護士にも興味がある。ただ、今回のピッチャー挑戦は、自分の速球がどこまでプロ野球の世界で通用するかを試してみたかっただけ。7年後のための準備と言うよりは、自分への挑戦でした」 ------「自分への挑戦」とはA・ソレンスタムが男子のコロニアルに出場した際に、やはり口にしていましたが……。 「トップアスリートはつねにチャレンジを求めるもの。外界に対してではなく、自分に対して挑戦したいと思う。アニカは、それを男子ツアーの世界で行ない、私はゴルフでなく野球という別の世界で行なった。フィールドは異なるけど、自分に対する挑戦意欲を追求する気持ちは共通しています」