今や乗用カートで回るセルフプレーが全盛。そんなときに、ゴルファーの夢のひとつ、ホールインワンを出したら、どうなるのだろう。証明者となるキャディさんはもちろんいないが、お祝いのためにゴルファー保険を使うことはできるのだろうか?
ゴルファー保険を取り扱う大手損保5社(東京海上日動、三井住友海上、損保ジャパン、日本興亜損保、富士火災海上保険)に話を聞いた。
その結果をまとめると、セルフプレーのエース達成で保険を使うには、ゴルフ場従業員やコースメンテナンスの造園・工事業者、前後の組のゴルファーなど(別掲の表)の目撃者がいることが支払いの条件となる。
しかし、近年はセルフプレーを逆手に取って、保険金を騙しとろうとする偽ホールインワンゴルファー対策のため、前後組のゴルファー(別掲項目7)を対象から外した会社もある(ただし、前出の5社は変更なし)。
要するに、現場に“誰か”が居合わせるという、もうひとつの幸運が重なるか、パー3の度にビデオ撮影するマメな作業を続けない限り「セルフプレーでのホールインワン=お祝い金支払い不可」と考えたほうがいい。
なんとも残念な話となったが、セルフプレーのラウンドスタイルは、これからさらに増えていくはず。
“ゴルファーのための”ゴルファー保険を謳う以上、ここらで中身の見直しをぜひ検討してほしいものだ。
【関連記事】
2014/10/21 ホールインワン保険金詐欺、プロも保険金もらえるの?
2011/08/09 バーディやホールインワンを換金。義援金にしたスタンレーのアイデア
2011/06/25 不動、藍、勇太はゼロなのに持ってる彩子ホールインワン5年で4回。
2011/01/25 ホールインワン「今日は出る」と、思い立ってから入れる携帯保険
2008/09/11 3年を経て発覚したホールインワン保険詐欺。解決の糸口はチクリだった
2003/12/09 今や、ホールインワン保険も様変わり、セルフでも条件付きで認める会社が主流に
一覧へ戻る
|