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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 6/12号
2007/5/31更新
マンデーでは2打足りなかったが
遼くんを救った裏方のひと声

 15歳6カ月の石川遼のツアー初参戦・最年少での初優勝。実は、石川遼は優勝した「マンシングウェアオープンKSBカップ」の出場枠144人中、最後の1枠を主催者推薦によって得て大会への出場を決めたのだ。


日本はいま、遼くんパニック!

 まずは事の経緯を辿ってみよう。大会に先立つ4月2日に予選会が開催され中四国や関西のプロを中心に120人がチャレンジし、上位4人が本戦への切符を得た。

 これに参加した石川遼は69の好スコアをマークするも2打足りずにこの4人枠に入れなかったのだ。

 実はこの予選会への出場を勧め、最終的に石川遼を推薦しようと大会事務局会議に推挙したのが、大会事務局長の鶴川伸一郎氏だった。

「マンシングウェアKSBカップと系列局が開催するKBCオーガスタゴルフトーナメント、ABCチャンピオンシップにおいて、去年から春の高校ゴルフ選手権大会における優勝者と準優勝者に推薦枠を2つ設けました(ABCチャンピオンシップは優勝者の1枠のみ)
 これは次代を担う彼らに早くプロの舞台を経験させることで現在の男子トーナメントの低迷状況を何とか早く打破しようという考えもあり、その流れで去年中学3年生の時に出場した全国中学ゴルフ選手権で優勝した石川くんに予選会出場を勧めたのです」

 でもここで、予選突破ならなかった石川遼に、なぜ最後の推薦枠を与えることになったのか。

「その予選会で石川くんはベストアマチュアだったんですが、その時に出席した表彰式での態度や受け応え、そして普段見せる彼の爽やかさに惹きつけられるものがあったのです。今となって言うのはどうかと思いますが≪オーラ≫のようなものがあった。それで、大会事務局会議に諮り了承を受け、本当に最後の最後、エントリーギリギリで出場の意思を尋ねると、石川君から即答を得て、今回の出場となったのです」(鶴川氏)

 この≪最後の推薦枠≫が彼の元にこなければ、『はにかみ王子』伝説も生まれなかったと思えば、正に大会事務局のクリーンヒットだったといえよう。

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