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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 7/17号
2007/7/5更新
買う前にコースで試してみたい
いまどきのクラブレンタル事情

 近頃は各メーカーともにニューモデルが試打できる制度を充実させている。これらレンタルクラブは、メーカーのウェブページから借りられることがほとんどだが、メーカーの多くから手続きを委託され、それを運営しているところもあり、これが人気を博している。


マグレガーは送料のみ、レンタル料無料で貸し出すシステムをとっている

 このシステムをとっているのが「クラブステーション」。クラブの人気のほどを見てみると、5月のドライバー貸出ランキングでは(1)サスクワッチ・スモー2(スクエア)(2)サスクワッチ・スモー(3)ハイパーE・R・C (4)プロギアT3502(銀)(5)バーナーTP (6)ニューナノブイ・スペック450 (7)r7スーパークワッドTP (8)ニューr7XR (9)ゼクシオ460ルール適合モデル(10)E・R・CIII CF。それぞれ何種類ものスペックから自分に合ったものを選べるとあって食指が動く。フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンについても同様だ。気になる料金はウッドが3本で貸出手数料1890円(1本なら630円)。アイアンはセットで手数料2940円、フルセットで3990円。いずれも送料2100円を加えた金額で借りられる。

 また、各メーカーが行うキャンペーン期間は、貸出し手数料無料。送料だけで借りられるとあって大人気。サイトをのぞけばわかることだが、クラブ、スペック別に予約状況が表になっており、ラウンド予定日が早めにわかれば、それに合わせてオーダーすることができる。もちろん人気クラブについては貸出予定が詰まっていることもあるのは、無理のないところか。

 元々、岡山・福岡両県でゴルフショップを経営していた(株)プロツアースポーツが、試打クラブを扱うことになったきっかけはユーザーの声だった。「ショップでクラブを試打できるところでも、持ち出せることはあまりなく、店内の試打スペースでだけ。試打会も基本的には練習場しかない。まして不便な土地では試打会すら行われない。でも、クラブを買う前にコースで打ってみたい」という声に応えて始まった。

 確かに、ドライバーならゴムティではなしに打ちたいし、アイアンだってマットじゃなく、芝の上から、様々なライで試したい。高いお金を出してクラブを買う前に、いくつかの候補の中から選んで決断するには、コースで打つのが一番だ。

 でも、これでクラブが気に入って購入しても、もうかるのはメーカーだ。採算は合うのだろうか?

「単価は安いし、大して儲かるものではありません。けれど、業界として重要な部門であるのは確か。これが軽く扱われていてはいけない」(同社広報)と、乗り出して早や8年目。クラブの在庫は常に3000本を越え、月に2000本以上がレンタルされているという。

 一方、クラブステーションに委託契約をすることなく、独自に試打クラブのレンタルシステムをとっているメーカーの一つ、マグレガーゴルフジャパンでも「試打会の少ない地方をカバーすることと、練習場ではわからないクラブのよさをコースで感じて欲しい」(マーケティング部松下健課長)という理由から試打クラブレンタルをしているところもある。「レンタルして下さった方の購買率は5割以上」と効果を挙げている。こちらは、新製品発売後などのキャンペーン期間中は送料完全無料で借りられというから要チェック。今や、クラブは買う前にコースで打つ時代に突入している。

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