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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 1/22号
2008/1/10更新
樋口久子LPGA会長続投、
新理事・小林浩美の考えは――

 日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は昨年12月21日、都内で定期総会を開催。3年ごとに行う役員選挙で15人の理事を選出。その後、新理事の互選による会長・副会長の改選を行った。


5期目、最後の集大成にかける樋口LPGA会長

 かつて、女子ツアーの人気が低迷していたころの役員改選では、「○○派の反乱」とか、「反主流派の台頭」といった、永田町で飛び交うような言葉が使われ、思わぬ波乱の総会となることもあった。

 だが今や、順風満帆に舵を取る“樋口丸”のこと、前回同様、今回も反乱の起きるはずもなかった。

 理事選の票数は明かされていないが、333票の投票総数のうちの圧倒的な多数で樋口会長がトップ当選。続いて行われた会長選も、理事が全員一致で、樋口の再任を決めた。

 総会後、取材陣の前に立った樋口会長は、現在のツアーの好調さを持続するよう努めたいとしたうえで、今後取り組む課題として

「公益法人(社団法人)として、GBD部門(ゴルフビジネス=ティーチング部門)の公益性を追求したい。また、男子ゴルフ界と話し合いながら進めている『ゴルフ殿堂』作りを是非実現させたい」

 と語った。

 LPGA理事の定年は65歳。そのため、長らくGBD部門の充実を図ってきた清元登子は昨期で退職。現在62歳の樋口会長もこの3年が最後となる。

 5期、計14年(96年初就任)の会長職の集大成として、後世に残しておきたいことがまだまだあるのだろう。豊富を語る口調は熱かった。

「今の女子ツアーの繁栄のベースには、樋口会長が進めてきたツアー改革があるし、彼女のトップセールスの能力に負うところも大きい。スポンサー企業のトップに堂々と意向を伝えられる人間は他にいないから、当然の再任でしょう。でも、それだけに、ポスト樋口の心配がある」(トーナメント運営関係者)

 実は、その点からも注目されたのが、新しく理事に選ばれた小林浩美である。

 “新任”ながら、ポスト樋口の最右翼に挙げる関係者は少なくない。

 今回獲得した票数は樋口に次ぐ2位。それも、LPGA職員によれば「予想外の得票数だった」というほど、人気、期待を集めていた。

 そこで、さっそく報道陣から「次期会長の期待の現れでは?」と突っ込まれた小林だが、例の調子で「ケケケッ」と笑った後、「そんなぁ。まだ、何もわかりません。でも、これから選手と話をして、皆が何を望んでいるのを聞いていきたい」として、さらに「皆さんの期待の大きさと責任の重さを痛感しています。日米、両方のツアーを知る者として、これからの日本ツアーがさらにエンターテインメント性に富んだ、素晴らしいツアーになるよう努力します」と抱負を語った。

 また、宮里藍、上田桃子とスター選手が次々と米ツアーに流出する現状については、かつて同じ立場(米ツアー4勝)だったこともある身の上から、

「個人事業主ですから、自分の好きな舞台でやりたいと思うのは当り前ですからね。でも、これからは立場上、あんまりそんなこと言えませんかね」と屈託なく笑う。

 それでも、彼女が樋口の跡を継ぐ人材であることは、樋口を含め関係者がこぞって認めるところ。

 新米理事の今後の活躍に期待したい。

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