サマータイム制度の導入を目指した法案が、超党派の国会議員で設立された同制度推進議員連盟によって今国会に提出され、成立すれば2年後の2010年3月から実施される。そこで、少し気が早いが、サマータイム制度とゴルフの関係を調べてみることにした。
サマータイム制度とは、毎年3月の最終日曜日に時計の針を1時間進め、10月の最終日曜日に元に戻そうというもの。
明るい時間を長く使える夏場の日中を有効に活用し、省エネにつなげるとともに経済の活性化を図るのが目的で、政府の試算によると、年間44万トンのCO2が削減でき、経済波及効果は約1兆円にも達するという。
現在、世界70カ国以上で実施され、主要国で実施していないのは日本以外では韓国、中国、フィリピン、アルゼンチン、タイなど数えるほどしかない。
サマータイム制度が実施された場合、まず恩恵を受けると思われるのがゴルフ場だ。
最近ではゴルフ場で、夏場にアーリーバードと称する早朝スタートのプレースタイルを採用しているところも多いが、実時間4時30分スタートがサマータイムでは3時30分となり、早朝時間帯の営業チャンスがそれだけ拡大することになる。
昨年からアーリーバードを採用している長太郎CC(千葉)の矢尻寿満支配人は、
「今年も3月から始めましたが、5月1カ月間で323人の利用客があるなど人気になっています。この制度が導入されれば、日の出とともにスタートして1ラウンドをスルーでプレーするというスタイルが定着するのではないかと思いますね」
さらに、ゴルフ練習場も仕事の終了時間が早まることで、余暇を練習に充てようというゴルファーが増えることが予想されるし、仕事帰りにゴルフショップに寄ろうという人も増えると期待しているショップもある。
「仕事の後のサラリーマンが増えることもそうですが、出勤前にちょっと練習という人が増えることも考えられますね」とロッテ葛西ゴルフの鈴木利和支配人。
緯度が高く夏場の日照時間が長い欧米諸国ほどサマータイムの恩恵をより受け、日本は同制度が導入されてもサービス残業が増えたりして、結局は何も変わらないという意見もあるなか、少なくともゴルフ業界にとっては、追い風になるとの見方が強いようだ。
ジャーナリストで評論家の大宅映子さんは、
「私は基本的にサマータイム制度の導入には反対ですが、ゴルフに関してだけは、いいんじゃないかと思っています。例えば日本では誰もが夏の一番暑い時にプレーしているでしょう? 私は、どうして、日本のゴルファーは気持ちよくできる夕方にやらないのかって、昔から不思議で仕方がありません。サマータイム制度によって夏場の薄暮プレーがやりやすくなれば、ゴルフの本当の面白さが楽しめるようになるかもしれませんね」
実際、バブルのころは当たり前のように行われていた“ワンハーフ”プレーも、夕方の時間が長くなれば、やりやすくなる。
サマータイムの導入については、審議はまだこれからだし、果たしてどうなるか。
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