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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 7/29号
2008/7/17更新
2週連続の「シニアメジャー」を前に
調子を上げる尾崎(直)、倉本の現況

 7月24日開催の全英シニアオープン、翌週31日開催の全米シニアオープンという2週連続のメジャー大会を控えて、日本の尾崎直道、倉本昌弘の2人が調子を上げている。海外のゴルフツアーでは、女子や、男子ツアーばかりが注目され、シニアツアーはほとんど報道されなくなったしまったが、ニューヨーク郊外で開催された先のディックス・スポーティンググッズオープンでは久々に日本人プレーヤーが現地の話題となっていた。


24日目からの全英、全米シニア、メジャー2連戦に 期待がかかる尾崎直道(写真左)と倉本昌弘

 まず尾崎直道が、初日9バーディ、ノーボギーの63でトップに立ったかと思ったら、翌日の2日目には、倉本も63のハイスコア。直道にとっては、63というスコアは、米シニア入りして3年間で最高(最小)のスコア。

 「今日は最高の出来。完璧だった。パットも完璧でパット数は22。言うことはない」と長尺パターで入れまくっただけに、満面の笑顔だった。

 倉本の63も、米シニアツアーでは3度目。昨年のプリンシパル・チャリティ・クラッシック以来のこと。 

 結果は、この試合、尾崎が5位タイで、倉本が18位タイ。尾崎にすれば3月のギン選手権で4位タイ以来のトップ10。倉本にしても、今季は目立った試合がなく、ベスト20に入ったのは、4月のアウトバックステーキプロアマの15位を含め3回。

 しかし、前週のコマースバンクでの14位タイに続いての18位タイということで、徐々にではあるが、調子を上げていることがわかる。

 まだ、米ツアーでの優勝経験のない尾崎と倉本だが、あと一歩のところまで来ているような気がする。

 ただ、勝てないとはいえ、この時期に調子を上げていることは注目に値する。というのも、7月下旬から8月上旬にかけて、全英、全米シニアオープンが2週連続してあるからだ。

 シニアツアーは、かつてのヘール・アーウィンのように、年間9勝を挙げるような飛び抜けたプレーヤーが出なくなっている。

 全体の実力が上がり、そう簡単には勝てなくなったのか、プレーヤーが小粒になったのか、トッププレーヤーたちの実力が均衡していることは間違いがないだろう。

 実際、7月6日時点での賞金ランキングのトップは、今季2勝のジェイ・ハースで、それにやはり2勝のベルンハルト・ランガー、今季1勝のローレン・ロバーツが続いている。

 彼らはよく優勝争いに顔を出してはいるが、シーズン中盤に入っているなかで、わずか1、2勝で賞金ランキングのトップを争っているのだ。

 そういう意味でも、尾崎や倉本など、調子の波が上がっているプレーヤーがメジャーに勝つチャンスがあるということだ。

 今年の全英シニアオープンは、7月24日からロイヤル・トルーンで、全米シニアは7月31日から、コロラド州のブロードモアリゾートで開催される。

 ロイヤル・トルーンと言えば、82年の全英オープンで、倉本が日本人最高位の4位となったコース。あるいは奇跡? が起こるかも。

 これからの数週間、シニアツアーにも注目してみたいところだ。

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