> 雑誌・出版情報 > BACK 9 WEB
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 11/25号
2008/11/14更新
下落続く会員権、とうとう
バブル崩壊以降の最低線を越えた?

 ゴルフ会員権相場の下落が止まらない。バブル崩壊後最高値を記録した平成18年9月から2年。関西は今年6月以降バブル崩壊後最安値を更新中で、関東も最安値更新はもはや時間の問題と言えそう。だが逆に言えば、ゴルファーにとっては憧れのコースを買う絶好のチャンス。最新の会員権事情を追った。




 掲載のグラフは関東、関西のゴルフ会員権取引業協同組合が公表している、関東の指定銘柄約150コースの平均、関東322コースの単純平均、関西195コースの単純平均の推移をグラフにしたものだ。

 関東の指定銘柄平均というのは比較的高額の150コースが対象で、平成16年3月から公表を開始。平成17年暮れから始まった上昇局面でのピークは平成18年9月の577万円と、9カ月間で1.4倍にハネ上がった。

 だが、その分下落局面での反動も大きいのか、平成18年9月から今年10月末までの約2年間でほぼ半値に下がった。

 これに対し、関東の単純平均では、バブル崩壊後の底値は平成15年6月の204万円。バブル崩壊後の最高値である338万円を付けた平成18年9月までの3年強で1.6倍になったものの指定銘柄平均の公表が始まった平成16年3月からでは、指定銘柄平均の上昇割合と同じ1.4倍に落ち着き、さらにこの2年間では4割減と、下落幅は指定銘柄を下回った。

「もともと平成17年暮れから始まった相場上昇は、いわゆる高額会員権が牽引した要素が強かった」(都内の会員権業者)。

 国内ゴルフ場の最高値の小金井CC(東京都)は、バブル期に3億7000万円を付け、一旦3600万円まで下落。2年前には1億円台手前まで復活したが、今では6000万円前後だ。

 バブル期に3億円を付けた法人会員限定のよみうりGは、バブル崩壊後の最安値は2400万円。2年前に6500万円前後に復活し、今は3500万円である。

 一方、関西の動きは関東とは若干異なる。関東が上昇に転じた平成15年6月以降もほとんど上がらず、平成17年9月に150万円でようやく底を打つ。その後は平成18年6月には早くもピークアウトし、今年6月には底値150万円を割って、現在も底割れが続いている。

 ただ、そのぶん、かつては手が届かなかったコースも十分射程圏内の金額に落ちてきている

「グレード、アクセス、サービスいずれもまずまずで、名変料コミで300万円以下で買えるコースもかなり出てきている」(ゴルフダイジェスト社会員権サービス部・田嶋一弘課長)

 上昇局面では買い焦る心理が働くが、下落が続く今なら冷静にコース選びができるはず。新設の麻倉GC(千葉県)が700万円という安くない募集金額だったのに人気を集めたのは、それだけ値付けが妥当だったということだろう。

 これから新規募集が始まるコースも含め、会員権を買おうというゴルファーにとって、今は決して悪い環境とは言えないだろう。

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です