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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2/17号
2009/2/5更新
早ければ4月より実施か。
「新・高速割引料金」でゴルファーが受けるメリット

 1月28日、高速道路料金の割引制度を含む第二次補正予算が可決された。目玉は「土日祝料金上限1000円」と「千葉アクアライン通行料1000円」。高速料金の引き下げで、ゴルファーが受ける恩恵を追った。

 補正予算案は可決されたが、予算実行に必要な法改正を盛り込んだ関連法案はまだ可決されていない。予算案は衆議院通過から30日で自動成立するが、関連法案は衆議院での可決後、参議院で60日以内に可決されなければ衆議院に戻り、3分の2以上の賛成で可決となる、いわゆる60日ルールの対象だ。

 このため、「関連法案まで成立するのは3月下旬頃。支給業務の準備に時間がかかるので、定額給付金1万2000円の支給は4月中旬から下旬頃。ただ、高速料金の引き下げはもっと早く開始されるはず」(政治ジャーナリスト・二木啓孝氏)だという。

 高速道路の料金引き下げは既に昨年秋から段階的に実施されているが、その詳細はかなり複雑。詳細はNEXCO(旧道路公団)のHPに載っているが、今回の新割引について見てみると、まず割引を受けられるのはETC搭載車に限定されるということだ。

 まず目玉はアクアライン。正規料金は3000円だが、これが土日祝日は1000円になるので、南房総のゴルフ場にとっては朗報と言える。

「アクアラインには既に各種のETC割引が導入されており、通勤時間帯は1500円で通れるが、さらに下がるのであれば、いっそうの集客増は期待出来ると思う」(オークビレッヂGC)。

 木更津東ICから1時間もかかる大原・御宿GCは、「千葉県内のゴルフ場は既に(人気コースとそうでないコースという)勝ち負けがはっきりしているが、高速代が下がるとより鮮明になるのでは」と好調なコースならではの余裕を見せる。

 首都高は日曜・祝日の終日割引後の料金が560円から500円になり、高速の地方区間は時間帯、走行距離に関係なく全日かつ終日5割引きで上限が1000円になる。首都圏などの大都市圏は6時~22時は3割引となる。

 このルールに従って、東京・首都高霞ヶ関から東名高速の富士インターまで行く場合の料金シミュレーションをしてみると、確かに安くなる。用賀から厚木までが大都市圏割引で3割引、厚木以降は地方路線となり終日5割引、上限1000円となる。富士ICを越して名古屋まで行っても1000円となる。

 東名高速の起点・用賀から富士までの正規料金は現在3350円だが、用賀・厚木間、そして厚木・富士間の正規料金の合計は3650円と、細分化された料金は違うこともあるので、実際にこの計算式通りの料金になるのかどうかはまだわからない。

 NEXCOは「まだ実施が決定したわけでもなく、詳細も決まっていない」と言い、現行制度との調整がどうなるのかは不明。あくまで公表されているルールで本誌が試算してみたものと考えていただきたい。

 遠ければ遠いほど割安感が増す仕組みだが、この割引について静岡県エリアのゴルフ場関係者のこんな声も。

「今回の料金割引でもっともメリットがあるのは大都市圏の終点、すなわち地方路線基点から利用するドライバーでしょう。この人たちはどこまで乗っても1000円ですから。ゴルファーに限っては現状行われている時間帯割引を気にすることなく割引を受けられるというのがメリットではないでしょうか」

 普段よく行くゴルフ場へはちょっとお得、遠隔地のリゾートゴルフ場へ行くには断然お得の今回の割引、気になるところである。




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