07年賞金王の谷口徹の開幕戦「東建ホームメイトカップ」出場が絶望的というニュースが飛び込んできた。02年冬から翌年にかけ、左頭部血管腫という難病に苦しんだ谷口の身に今度は何が起きたのか。本人に聞いてみた。
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谷口には、一刻も早い回復を願うばかりだ
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理由は、交通事故による怪我だった。事故が起きたのは2月下旬、練習を終えて帰宅する途中の高速道路で、運転していた乗用車がスリップ、側壁に激突した際に左肩脱臼の大怪我を負った。事故から約1カ月経った現在も痛みが残り、練習再開の見通しも立っていないという。
------事故の状況は?
「少し雨が降っていましたが、自分でも原因はわかりません。進路変更で車線を跨いだ時に滑りやくなった白線を踏んだのか、道路の継ぎ目で滑ったのか」
------怪我の具合はいかがですか。
「全身の打撲は大したことなかったけれど、今でも左肩はまだ痛みがあり、固定しています」
------回復の見込みは。
「今のところ何とも言えません。今は練習再開に備えて(影響がない箇所の)ストレッチやトレーニングをしているだけ。クラブはまったく握っていません」
------開幕が近づいていますが。
「だからといって焦ったりはしていません。むしろ、家族と過ごす時間が増えたり、これまでできなかったことができるのが楽しいですね」
------「中日クラウンズ」で復帰との報道もありますが。
「まったく立てていません。痛みが治まったら練習を再開しますが、完全に戦えるコンディションに持っていかないと試合に出る意味がありませんから」
------それは優勝争いができる状態という意味ですか。
「そうです」
------休養中、ゴルフのことを考えたりしますか。
「今はほとんど考えていません。ただ、クラブを振れるようになったら、その時はゴルフがかなり楽しめると思っています」
谷口に限らず、普段車で移動することの多いプロゴルファーにとって事故は他人事ではない。車好きで知られる芹澤信雄に安全運転の心構えを聞いてみた。
「プロはいい車に乗っているからついスピードが出てしまうんですよ。当たり前のことですが、寝不足にならないようにすること。雨の日はスピードを落とす。これを機会にウチの若手にも気をつけるように言います」
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