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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 1/19号
2010/1/8更新
プロの間で「小顔」が再評価
アマにも今のドライバーは大きすぎる?


小顔で優勝した丸山。今季も小顔で勝負か

 昨季、タイガー・ウッズはナイキの最新、SQダイモドライバーのヘッドが380㏄と小ぶりなプロトタイプを使用。日本でも丸山茂樹が9月から、5年前に使用していたブリヂストンの350ccモデル(ツアーステージXドライブ)に持ち替え、最終戦で優勝した。プロの間に「小顔ドライバー」が流行るのだろうか。

 ドライバーの進化の歴史は大型化の歴史でもあった。もちろん大型化=スウィートスポットの拡大であり、一般ゴルファーには打ちやすさをもたらすからだ。 ところが、昨季のタイガーと丸山は、開発のトレンドに逆らい、300cc台の小顔ドライバーを手に活躍した。

 持ち替えた理由を丸山は、「(小顔ドライバーは)迷いなく振り下ろせるから」と口にしていた。そのことをクラブ設計家の高橋治氏は、
「ヘッドの芯に当てる技術がある選手であれば、重心距離が短くヘッドローテーションがスムーズなクラブのほうが、よりヘッドスピードを出しやすいんです」と説明する。

 実際に高橋氏のもとには、女子プロたちがやや小ぶりなドライバー(420~440cc)の製造を依頼しに来ているという。また、男子でも手島多一は以前から「小顔」に興味を示しており、すでに契約先のミズノに小顔ドライバーを発注している。

 今季はプロの間に小顔ドライバーを持つ動きが見られるのだろうか。主なメーカーに確認してみたところ、400ccのVRツアードライバーを用意したナイキの他は、ブリヂストンが丸山用に350cc規模のプロトタイプを数種類試作したという程度。

 ミズノは「検討はしています」(広報室)ということだった。大型化の一方通行の動きのなか、アベレージゴルファーでも大型ヘッドが苦手な人もいるはず。小顔ドライバーで選択肢が増えればいい、と思われるのだが。




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