一般的な男性向けグリップの重さは50~60グラム前後。なんとその半分以下の25グラムという驚異的な軽さのグリップが3月中旬、ウィン社から登場する。この超軽量グリップ「ライト Xi」を試打した。
超軽量グリップそのものは、クラブの軽量化の流れのなかで生まれた。
「グリップも軽いものを選べるようになれば、クラブの設計やフィッティングの自由度が高くなる。グリップが軽くなれば、当然スウィングバランスが増すのでヘッドが重くなって飛距離アップにもつながります」(ブロッサム・木島孝男氏)
その効果をどこまで体感できるか、クラブに詳しいゴルフレンド日本橋・大野和昭氏に試してもらった。テストに使ったクラブは『カムイTP-03タイフーンプロ』(ロフト10度、46インチ、総重量309グラム、D4.5)。オリジナルグリップ(45グラム)を「ライト Xi」に替えると総重量が288.5グラムとなり、バランスはD8にアップした。
「振ってみると明らかに手元が軽く、先は重く感じますが、D8というバランスは気になりません。元々右に行きやすいクラブだったのが、シャフトの先が動くようになった分、つかまるようになり、右に出なくなりました」(大野氏)
大野氏によると、超軽量グリップのメリットが得られるのは、バランスが軽すぎてヘッドの重みを感じられないクラブだという。反対に柔らかめのシャフトや重めのヘッドは要注意だ。
さらに、ヘッド重量が軽いものを選び、この軽量グリップを装着すれば、長尺にしても総重量が軽くなるため速く振れ飛距離もアップにつながる。
逆に、標準仕様で46インチを超えるドライバーを44インチにして使いたい場合でも、軽量グリップを装着すれば、ヘッドに鉛を貼って重くしなくても元のバランスが出せるというわけだ。
税込み2,415円とグリップにしては少々高価だが、これで飛距離がアップするなら安いものか。
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上は超軽量、25グラムのウィン・ライトXi、下は通常のウィン・Xi、50グラム。ライトXiをクラブに装着して試打したら、球のつかまりがよくなった
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