米女子ツアーは先週、10月に予定されていた「LPGAチャイナ」に代わり、マレーシアで新規大会を開催すると発表した。昨年12月の発表では全23試合だったが、今年に入って2試合増え25試合に。その中身を見ると、10月以降に過酷な日程が組まれていた。
今年に入ってから5月のサイベースマッチプレーと10月のLPGAハナバンクが追加。それに今回のマレーシアでの大会が決定し、今季米女子ツアーは全25試合中11試合が海外、うちアジアで5試合開催されることになった。
この不況下を乗り切るべくスポンサーが来るのをこばまずといった状況。その結果もはや世界ツアーといえる状況だ。
「韓国を中心とした海外勢の台頭で、マーケットが米国内から世界へ広がった結果です」と語るのは競技解説でも知られるタケ小山プロ。
当然、ツアー側の目は成長著しいアジアに向けられ、10月以降はアジア3連戦を間に、太平洋を挟んでの8連戦になった。賞金レースの大事な終盤戦。途中に空き週を設けて欲しいというのが選手の本音だろうが…。
「アメリカでは感謝祭(11月第4木曜)の週はファミリーウィーク。子どもを持つ選手に配慮し、それまでにツアーを終わらせたいため、空き週を入れる余裕がなかったんでしょう」(小山プロ)。今季賞金女王とMVPを狙う宮里藍には悩ましい日程調整が必要になりそうだ。
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