ウェア、シューズ部門で人気を呼んでいるプーマが、コブラゴルフをアクシネットから100%買収。ゴルフ事業に本格参戦することになった。
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コブラの主力商品も、今後発売元はプーマとなる
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今回の買収について、ゴルフ用品界社・片山三将副社長はこう分析する。
「プーマはゴルフ事業の拡大を目的にギアを扱いたいと考えていた。一方、アクシネットは、最近、タイトリストとコブラのブランドイメージがかぶり気味で、コブラをもてあまし気味だった。そんな状況のなかで、今回の買収が成立したようです」
その言葉通り、アクシネットの関係者からも、「発展的な売却」との声が聞こえてくる。
もともと、プーマといえばルドルフ、アドルフのダスラー兄弟が設立したG・D・シューファブリック社が前身で、その後、兄弟仲が悪くなり、プーマとアディダスに分かれたというのは有名な話。ゴルフ事業の拡大は、テーラーメイドで成功を収めたアディダスへの対抗意識もあるのだろうか。
「対抗意識は別として、ビジネスモデルとして見ていたのは確か。アディダスがテーラーメイドを手に入れたように、認知されているブランドを手に入れるのがいいか、それともナイキのようにゼロからクラブ作りをスタートさせるのがいいか。その答えが今回の買収といえるのでは」(片山副社長)
ゴルフ事業に関しては、シューズ→アパレルと拡大し、既存のブランドを手に入れてギア部門に進出と、同じ道筋を辿っている両社。兄弟の血は争えないということか。
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